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『ゴーカイジャー』『あんスタ』の池田純矢が特殊詐欺の「受け子」役で逮捕…華やかな芸能界のウラで相次ぐ「転落劇」

X『池田純矢(@@junya_ikeda2710)』より

 スーパー戦隊シリーズ『海賊戦隊ゴーカイジャー』(テレビ朝日系)のゴーカイシルバー役で注目され、人気ゲーム『あんさんぶるスターズ!』などで声優としても人気だった俳優の池田純矢が、特殊詐欺の「受け子」役をしたとして今月26日に逮捕されていたことが分かった。アニメ、ゲーム、舞台などで華やかな活躍をしていた池田の「転落」にショックを受けたファンは多く、波紋が広がっている。

 池田は特殊詐欺に加担した疑いがあり、警察官を装って東京・江東区の男性からキャッシュカードをだまし取る「受け子」役をしたとして逮捕された。防犯カメラ映像の解析などで関与が浮上したという。報道を受けて、所属事務所のバールは「弊社所属俳優の池田純矢との契約を2023年10月27日をもちまして、解除しましたことをご報告させていただきます。弊社は、池田純矢が特殊詐欺に加担した事件で逮捕されたことを知るに至り、特殊詐欺という事案の重大性に鑑み今回の処分に至りました」として、逮捕の事実を認めると共に契約解除を発表した。

 池田は2006年に「JUNONスーパーボーイコンテスト」で当時史上最年少で準グランプリを獲得し、2011年に『海賊戦隊ゴーカイジャー』に出演したことで人気が急上昇。特撮ドラマ『牙狼-GARO-~闇を照らす者~』でも炎刃騎士ゼン(蛇崩猛竜)役でメインキャストを務め、ミュージカル『薄桜鬼』などの2.5次元舞台でも活躍。2013年からは声優業に進出し、『あんさんぶるスターズ!』の天満光役で多くの女性ファンを獲得した。

 これだけ活躍していたことを考えると、特殊詐欺で最も逮捕のリスクが高いといわれる「受け子」役にまで転落してしまったというのは驚きだ。ただ、池田は2018年に当時10歳になる娘がいる子持ち女性と2年前に結婚していたと公表し、同年に第一子が誕生して2児の父となったことを発表しており、それを期に女性ファンが減少していたとの指摘がある。

 また、池田は8月に体調不良を理由に舞台を突如降板し、SNSに「いま僕は人生のどん底にいます。真っ暗闇で、星のひとつも見えない混沌の中にいます。役を生きる事でしか生を感じられなかった壊れた僕は、役を取り上げられたらただの壊れたガラクタでしかなかった。プライベートもぐっちゃぐちゃに拗れて、手に入れたと思った安息は、逆にこの首をこれでもかと絞めてくる」「信じた物に、心から捧げた事に、死ねと言われるような毎日。これが代償だと言うのなら、僕は一体どれだけの罪を重ねたんだろう。よし、あっちへ行くか。と思った事は数え切れないほど沢山ある」などと意味深な言葉をつづり、不安定な様子を見せていた。

 傍目からは順調に芸能活動をしているように見えたが、何らかの歯車が狂ったことで、多くのファンを抱える身であり、なおかつ「2児の父」という責任ある立場でありながら、犯罪行為に及んでしまったのだろうか。

 芸能人として脚光を浴びた経験があっても、今回のように特殊詐欺などの「闇バイト」に手を染めてしまうケースは少なからずある。

 2019年には、麒麟・田村裕の自伝を基にしたフジテレビ系スペシャルドラマ『ホームレス中学生』(2008年放送)で子役として主演を務めた男が警察官や金融庁職員を装って高齢者からキャッシュカードなどをだまし取ったとして逮捕された。金に困った末にTwitter経由で「高額バイト」に募集し、それが特殊詐欺の「受け子」の闇バイトだったようで、翌年に地裁で懲役4年6カ月の実刑判決が下されている。

 今年9月には、2015年まで大手事務所所属のお笑いコンビ「タカダ・コーポレーション」のメンバーとして活動していた40代の男が、警察官を装って仙台市の90代女性からキャッシュカードをだまし取ろうとしたとして逮捕された。また、同じ「闇バイト」としては、かつてジャニーズJr.としてTBS系ドラマ『3年B組金八先生』の第8シリーズなどに出演していた男が、ガス点検を装って仲間と60代女性の家に押し入り、粘着テープで縛った上で現金とキャッシュカードを奪うという緊縛強盗事件を起こしたとして逮捕されている。2021年には、SKE48でトップクラスの人気だったこともある元アイドルの女が、出会い系サイトで知り合った男性たちからウソの投資指南で現金をだまし取ったとして詐欺などの容疑で逮捕され、アイドルファンに衝撃を与えた。

 華やかに見える芸能界だが、厳しい世界であるのも事実で、誰もが成功を手にできるわけではない。かといって犯罪に手を染めるのは言語道断で、支えてくれたファンや周囲の恩人たちへの裏切り行為ともいえるだろう。

SNSや動画サイト、芸能、時事問題、事件など幅広いジャンルを手がけるフリーライター。雑誌へのレギュラー執筆から始まり、活動歴は15年以上にわたる。

さとうゆうま

最終更新:2023/10/31 15:00
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