日刊サイゾー トップ > エンタメ > お笑い  > 『M-1グランプリ』落選組からピックアップ

『M-1グランプリ』東京の3回戦全ネタ公開! 落選組からピックアップ

11/7① [東京] スタミナパン/インテイク/ステゴンダ【3回戦全ネタ】 – YouTube

 年末の漫才頂上決戦『M-1グランプリ』(テレビ朝日系)の3回戦が、今年も全ネタ公開されている。先月29日から31日まで行われた大阪・京都に続き、今月6日から8日までの3日間で行われた東京3回戦も終了。123組の準々決勝進出者が発表されている。

 これに伴って、YouTubeの「M-1グランプリ」公式チャンネルでは、3回戦の全漫才が公開されている。前回の京都・大阪編に続き、東京の3回戦動画から印象的な漫才を披露した“落選組”を紹介する。

■インテイク

2017年結成。昨年、初の準々決勝まで進出しシードを獲得したものの、今年は3回戦で敗退が決まった。

鍋パーティをやりたい前川原と興味がない鈴木(逆に書いてたので直しました、ごめんなさい)の正統派のしゃべくり。めちゃくちゃクラシカルというか、人間と人間がケンカしてるのを横から見てたら笑えちゃったという、ブラマヨ的とか呼ばれそうなタイプの漫才。

2人とも地味なスーツなのもいいし、左の陰キャっぽい鈴木がローで入って怒りとともにだんだんテンションが上がっていくのも展開としては理想的だし、まえかずの明るいけど軽薄なキャラとのコントラストもいい。ファンになりました。

■軟水

16年結成。今年は1回戦で一度敗退し、再チャレンジで勝ち上がってきたコンビ。

つるまるが「おばはんに見える」という入りから、偶然「5で死ぬやつ」ゲームが発動するという、ちょっとひねったネタ。丁寧に天丼しながらエスカレートしていく感じもスムーズだし、オチもきれい。

シンプルに「5で死ぬやつ」が伝わってなかったのかな。これが伝わってないと、全編何をしてるのかわからないよねえ。

■鉄筋くらぶ57

19年結成のフリー漫才師。今回が初の3回戦進出。

ローテンポでめちゃくちゃ間を取ってワード勝負。ポイズンガールバンドの遺伝子という感じ。ベース2人の仲が良い設定で話題が「キス」で超気持ち悪いというアンバランスも、見ている側をいい意味で不安にさせる。

去り際の「サヨナラ」も決まっててカッコよかったです。

■偽ビートルズ

札幌から来たという高校生コンビ。『M-1』初挑戦のアマチュアながら3回戦まで上がってきた。

まず印象的なのは、まあ達者にしゃべるし声がきれい。特に佐藤里駈哉くんの滑舌は完全にプロ。

ネタは良くも悪くも型にハメた大喜利の羅列で、ボケの飛距離の部分で爆ウケまではいかなかったが、高校生でこの場慣れ感には期待しかない。プロになるのかな。

 * * *

 以上、特に基準もなく、なるべく無名な漫才師の中からピックアップしてみた。もちろん、ラパルフェやぱーてぃーちゃんなど大ウケしても落とされてしまう3回戦の厳しさは今年も健在。オズワルドも「落ちるのが怖くて準々決勝のネタを3回戦に持ってきた」と言っていたくらい、年々レベルが上がっていることは確か。

 全ネタがYouTubeで配信される3回戦は、敗退組にとっても知名度を上げる大きなチャンス。お気に入りの1組を見つけてほしい。

(文=新越谷ノリヲ)

新越谷ノリヲ(ライター)

東武伊勢崎線新越谷駅周辺をこよなく愛する中年ライター。お笑い、ドラマ、ボクシングなど。現在は23区内在住。

n.shinkoshigaya@gmail.com

最終更新:2023/11/17 10:03
ページ上部へ戻る

配給映画

トップページへ
日刊サイゾー|エンタメ・お笑い・ドラマ・社会の最新ニュース
  • facebook
  • twitter
  • feed
特集

【4月開始の春ドラマ】放送日、視聴率・裏事情・忖度なしレビュー!

月9、日曜劇場、木曜劇場…スタート日一覧、最新情報公開中!
写真
インタビュー

『マツコの知らない世界』出演裏話

1月23日放送の『マツコの知らない世界』(T...…
写真
人気連載

『光る君へ』中関白家の没落と道長の隆盛

──歴史エッセイスト・堀江宏樹が国民的番組・...…
写真
イチオシ記事

東野の“見た目イジリ”なぜ炎上しない?

 先月30日に公開された東野幸治のYouTubeチャンネル「東野vs」に、ぼる塾・あんりが出演した。  東野とあんりといえば、自他ともに認める“蜜...…
写真