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週刊誌スクープ大賞

五輪汚職・高橋治之の独白、財界の大物が語るトヨタ、松本人志への女性たちの猛反論ほかスクープ10本

長く根深い自民党と旧統一教会の関係

 さて、旧統一教会と自民党の腐れ縁は、長く根深いものである。

 今国会も「旧統一教会国会」と化してしまっている。

 旧統一教会に解散命令を出そうという所管の文科相の盛山正仁(70)が、選挙中に旧統一教会から「推薦」を受けていたというのだから、アホらしくて笑う気にもならない。

 だが新潮によれば、林芳正官房長官(63)までもが旧統一教会とベッタリだというのだから、開いた口が塞がらない。

 新潮によれば、林芳正がスーツ姿の男性から「祈 必勝」という熨斗がついた千羽鶴を受け取っていて、その左右に3人の男女が並んでいる写真があるという。

 撮影されたのは衆院選を翌月に控えていた2021年9月6日、場所は林の地元の山口県にある林芳正事務所だそうだ。

 林に「必勝」と掲げられた千羽鶴を手渡しているスーツ姿の男性を仮にAとする。その隣にいる男女はそれぞれBとCとする。この3人は旧統一教会の信者たちだそうである。 

 それだけではないそうだ。Aは、教団関連団体「世界平和連合」の事務総長(肩書は、当時)で、銃撃される原因となるビデオメッセージを安倍元首相が送った教団関連団体UPS天宙平和連合)の幹部。BとCも世界平和連合山口県連合会の本部長と事務局長だという。

 さあ、林官房長官よ、どう弁明する。

 一方の盛山正仁文科相のほうはもはや死に体だろう。岸田も早く引導を渡すべきだ。

 こうした暴露が偶然行われているのではない。

 解散命令が出れば死活問題になる旧統一教会側が、必死の起死回生策としてやっているはずだから、これからもこうした醜聞は出てくるはずだ。

 2017年と2021年にわたって盛山の選挙運動をしていたという旧統一教会の信者の女性はこう語っている。

「選挙運動ができる間、朝の9時過ぎに集合して、十数名の女性たちで“盛山先生のために電話かけをしましょう”と決起集会を開きます。それで夕方の5時までみんなで手分けをして、“盛山先生をよろしくお願いします”と電話をかけ続けました。そこで一旦終わりますが、8時までは電話をかけてもいいというので、自宅に帰ってからも時間ギリギリまで電話をかけました。2週間で2万人くらいにかけたんじゃないでしょうか」

 恩を裏切った罰は何倍にもなって返ってくるはずである。

 さて、松本人志が文春を訴えた訴状は、文春側に届いたのだろうか。

 あまり時間が経つので、松本人志側がひっこめたのではないかという噂まで出ているようである。

 今週の文春によれば、これまで取材した松本人志との部屋飲みに参加した女性たちの証言から浮き彫りになったのは、共通点が4つあるというのだ。

 まず、直前まで飲み会の場所がホテルの部屋であることを女性に告げないこと。次に、松本は参加すると知らせないこと。そして飲み会の最中は携帯電話を没収、または利用を禁止すること。4つ目は、飲み会の終盤、何らかの「ゲーム」を行い、ひとりの女性を寝室に残し、他の参加者は退散するというのである。

 だが、なぜ、後輩芸人たちが松本人志のために、女衒のようなことまでして尽くさなければならなかったのか。

 それは、絶対的な上下関係が下支えするシステムで、20年以上前から存続したと証言するのは、名古屋よしもとの元芸人。

「当時、僕は売れるために松本さんに女性を調達していました。『ロンドンブーツ1号2号』や『ナインティナイン』は若者から絶大な人気があって、自然と女性たちが集まっていました。でも、松本さんは僕たちのような後輩芸人が人海戦術で集めないといけない。実際、『松本さんと飲もう』と言って断られることも多かった。僕たちが女衒に徹したのは、松本さんに少しでも取り入りたいから。逆に言えば、彼は若手芸人の『売れたい』という気持ちにつけ込んでいたのです」

 松本人志がこうした証言を読んだら、「俺のお笑い人生って何だったのか」と自問自答するのではないか。もし裁判に持ち込み、もし勝ったとしても、残るのは虚しさだけだろうな。

 文春は、この記事の続きに「松本問題『私はこう考える』」という欄を設けている。

 今回、聖心女子大学で教鞭をとっているD・マクニール(58)のコメントが面白いので紹介しよう。

「外国人である私が、日本のテレビを見ていて不快感を覚えるのは、男性芸人が女性タレントを『お前』と上から目線で呼んだり、女性の頭を殴ったりして笑いをとることです。もちろんジョークだと理解していますが、笑のためなら、女性を無下に扱っていいと伝えているも同然です。また、ダウンタウンの笑いもこうした『男子校のノリ』で、女性の扱いがひどいと感じることは少なくありません。

 今回、松本氏を告発した女性がいるように、少しずつですが、日本の社会でも女性が声を上げやすい環境が整ってきています。私は女子大の教壇に立っていますが、男性のセクハラ的な言動を許容せず、毅然と指摘する女子学生が増えていることも実感します。

 ただ残念なのがメディアの状況です。大手新聞やNHKはこうした性加害の調査報道に手をつけない。大人数のスタッフを抱えており、専属の調査チームを立ち上げる余裕があるにもかかわらずです。ジェンダー平等に向け、何より日本のメディアの意識改革が急務だと、痛感しています」

 その通り!

 ところで、現代はヘアヌードを掲載しなくなったのはいいが、特集に取り上げる物がなく、OBとしては歯がゆい気がしているのだが、唯一、トヨタに対する批判記事に見るものが多い。

 今週も、企業の大御所たちに豊田章男批判をやらせているのだが、これがなかなか手厳しくて読ませる。

 ソニー出身でグーグル日本法人社長も務めた辻野晃一郎(66)はこう指摘する。

「これからの自動車産業では、ソフトウェアやクラウドコンピューティング、人工知能などが基幹技術になっていくし、その分野ではテスラが圧倒的です。同じ自動車というカテゴリーですが、テスラの作るEVとトヨタの車はまったくの別物といっていいでしょう。

 豊田氏はたしかにグローバルで戦える数少ない日本人経営者には違いありません。しかし、どこまでいってもガソリン車時代の人です。豊田氏もそこに気づいているから、社長の座を譲ったのでしょうが、会長として院政を敷いているように見るのはやや残念です」

 元カルビー社長の中田康雄(80歳)はこう話している。

「これまでの日本の優良企業では『顧客第一』が目標でした。その前提となる『品質第一』を追求し、顧客満足につなげていくという組織風土でした。しかし、この20年ほどで『株主第一』という新自由主義的な発想が浸透し、品質よりも『売り上げと利益が第一』となってしまった。トヨタの問題もこれが根っこにあると思います」

 スカイラーク創業者のひとりである横川きわむ(86)はさらに手厳しい。

 長年トヨタ車を愛用してきたが、今年1月に納車されたレクサスに乗って、トヨタの異変を感じとったというのだ。

「71年にコロナを買って以来、トヨタ車しか乗ってきていません。しかし、今回のレクサスは明らかに顧客目線ではないと感じました。私は、’10年のリコール問題で矢面に立つ姿を見て、豊田章男さんのことを日本でナンバーワンの経営者だと思ってきました。しかし、そこが彼のピークだったのかもしれません。

 新しいレクサスの運転席はたしかによくできています。しかし、後部座席が大変乗りにくく、顧客目線を欠いていると感じました。レクサスは社用車として使われることも多い車種です。ならば、後部座席にお客さんや経営者が乗るはずですが、彼らの乗り心地について考えられていないのです。つまり、これは乗る人のために作られた車ではない。トヨタが儲けるために作られた車だと感じました」

 こうした声は“裸の王様”になっているように見える豊田章男に届くのだろうか。

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