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日テレドラマ『たーたん』制作中止、出演予定の吉岡里帆が胸中吐露「改革の時なんだな」

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吉岡里帆

 日本テレビは2月21日、4月期に土曜夜10時の枠で放送予定だった、小学館の漫画『たーたん』を原作としたドラマの制作中止を発表した。ムロツヨシが主演を務め、そのほかに吉岡里帆、ディーン・フジオカらの出演が決まっていた。

 日本テレビでは昨年10月期に放送されたドラマ『セクシー田中さん』を巡り、原作者である芦原妃名子さんが脚本に関するトラブルを告白したうえで急死するという事件が発生。『セクシー田中さん』と『たーたん』は同じく小学館から発行されており、ドラマ版のプロデューサーも同一人物と報じられている。

 悲しい事件の影響が否定できない『たーたん』制作中止を受けて、出演予定だった吉岡里帆はインスタグラムを更新。〈4月期ドラマ“たーたん”制作中止が発表されました。大事な決定だと思います。〉〈今年に入って考えること沢山あります。改革の時なんだなきっと。兎に角目の前の仕事を一生懸命に… 環境に感謝して、人に物事に誠実に。〉とコメントした。

「キャストが正式発表されていない状況という意味では、スルーしても良かったはず。それでもしっかりと自分の気持ちを表明したのは、ドラマ制作サイドに対する何らかの違和感を抱いていたということかもしれません」(テレビ局関係者)

 そんな吉岡といえば、グラビアのイメージで語られることも少なくない。インスタグラムではそのプロポーションが際立つ姿を披露することもあるが、最近は俳優としてのキャリアを意識しているように見受けられてきた。

「ネット上にはいまも『グラビアをやってほしい』という声がありますが、俳優の仕事をするうえで“男性ウケ”の性的なイメージで語られ続けるのは、決してプラスではありません。俳優なら、ルックスではなく演技にこそスポットがあたってなんぼですからね。そのイメージから脱却する狙いなのか、最近は “作品志向”が続いていた印象です。ここ1年ほどは必ずしも地上波プライム帯のドラマや予算の大きい映画への出演がメインというわけではなく、昨年地上波ドラマで主演した『時をかけるな、恋人たち』(フジテレビ系)は夜11時台でしたし、映画にしてもコンパクトな作品が多い」(同)

 2017年から「日清のどん兵衛」のCMで、あざとい“どんぎつね”を演じていた吉岡。しかし、このCMは2022年で終了している。

「どんぎつねは、まさに“男性ウケ”を意識したキャラクターでした。そのCM終了は、象徴的な“脱男性ウケ”だと言える。メジャーな作品への出演が減り、あざといCMもなくなれば、自然と性的なイメージを求める層から視線を受けなくなります。そうしたなかで、『たーたん』は久しぶりのメジャー級ドラマだった。また、『たーたん』が放送される予定だった日本テレビの4月期の土曜10時枠では、同じキャストで別のドラマが急ピッチで制作中と報じられています。経緯が経緯なので、“キャストありきで作品を作るのか”とすでに批判的な声も多いなか、制作中止にしろ新作の制作にしろ、自分の中で消化するのは簡単ではないでしょう。でも、ここが踏ん張りどころとも言える。世間の関心が集まるなか、まさに俳優としての力が問われます」(同)

 さまざまな事情を抱える次のドラマを、吉岡はどう背負っていくのか

田井じゅん(エンタメウォッチャー)

1985年生まれ。神奈川県出身。専門学校在学中より、ミニコミ誌やフリーペーパーなどでライター活動を開始。一般企業への就職を経て、週刊誌の芸能記者に転身。アイドル業界や音楽業界を中心に、その裏側を取材中。

たいじゅん

最終更新:2024/03/06 09:00
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