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週刊誌スクープ大賞

週刊誌が報じた大谷翔平、水原一平をめぐる疑惑の“根本問題”と日本人への“差別”

大谷翔平報道の“核心”とは?

 今週の最後も大谷翔平にまつわる記事である。

 果たして、大谷は何も隠すことなくすべてを会見で話したのだろうか。そうした疑問は、日に日に大きくなっていっているように思う。

 今日(4月1日)時点で、大谷は1本もホームランを打てていない。三振が多い。もっといえば、振りが鈍いように見える。

 大谷の野球人生最大のピンチ。このままでは、大谷に代打が送られる屈辱の日が来ないとも限らない。

 今週は、文春、新潮ともに水原一平の闇賭博疑惑を詳報しているが、核心にはたどり着いていないようである。

 まずは新潮から。

 在米ジャーナリストがこう話す。

「水原氏は、ソウル時間の20日午前11時30分からESPNの電話取材に応じています。(中略)
 負債は総額で少なくとも450万ドル(6億7500万円)にのぼり、二人で大谷のコンピューターから大谷名義の銀行口座にログイン。1回あたり50万ドル(7500万円)を数カ月にわたり8~9回、電信送金したと話しています」

 水原はどれだけもらっていたのか。新潮によれば、彼の年俸は30万(4500万円)~50万ドル(7500万円)であることを明かしているという。

 通訳としては破格だが、解雇されたため自力での返済は不可能になった。ESPNのインタビューでは、借金を打ち明けられた大谷が、「二度としないなら、援助する」と、手を差し伸べてくれたなどと答えていたのだが、それからわずか数時間後、展開は一変したのである。

 日付が21日に変わった頃、大谷の広報担当者からESPNに連絡があり、「一平は嘘をついている。翔平は知らなかった」と連絡があり、間もなく大谷の弁護士事務所が「大谷が巨額の盗難被害者であることが判明した。この問題を当局に引き渡す」との声明を出した。

 スポーツデスクによれば、
「(米国時間) 22日には、地元メディア『NBCロサンゼルス』が水原氏の学歴詐称を報じました。これまで公にはカリフォルニア大学リバーサイド校(UCR)を卒業したことになっていたのですが、同校には在籍記録がないというのです」

 水原という人間の裏の顔が次々に暴かれていくのだが、彼はどんな育ちなのか。

 新潮によれば、水原は北海道苫小牧市の出身。6歳の時、寿司職人だった父・英政がロサンゼルスで板前を始めるために一家で渡米した。

 学生時代はサッカーに打ち込む一方、1995年ドジャースに入団した野茂英雄に憧れ、将来は野球関係の仕事に就くことを望んでいたという。水原親子と親交のあるロスの寿司店「古都」のオーナーシェフ、松本保雄はこう話している。

「小さい頃から一平君を知っているし、学校を出て20代の初めの頃も、うちでアルバイトをしてもらったことがあるから、今回のことは他人事ではないと感じています」

 ESPNのインタビューで水原は「妻はこのことを今に至るまで一切知りません」と語っていたが、大谷の妻の真美子と並んで韓国の球場で野球観戦していたときにも知らなかったのだろうか。残酷なことだ。

 アメリカのメディアもこの大スクープをどこが報じるかでしのぎを削っていたという。3
月20日(現地時間)、他のメディアに先駆けて一連の疑惑を報じたのは、ドジャースが本拠地を構える。地元のロサンゼルス(LA) タイムズだった。

 LAタイムズの記者・グスタボ・アレラーノがこう話す。

「我々、連邦当局が、カリフォルニア州オレンジ郡を拠点とする違法賭博組織に対する捜査を、長年にわたって行ってきたことを掴みました。捜査の標的は複数に及び、その中の一人であったのがマシュー・ボウヤー氏だった。昨年10月、内国歳入庁(IRS =日本の国税庁に相当)が彼の自宅を家宅捜索したところ、大谷の名前が浮上。オオタニの銀行口座からの送金が、数百万ドルになると聞き及んだのです」

 さらにこういう。

「現時点で我々が知ってることは、連邦当局による捜査は行われているが、いかなる告発、起訴もされていないということです。何かが違法とされるには、検察の判断を待たねばなりませんので、我々もボウヤー氏を犯罪者だとは断定できない。これは非常に長く複雑な捜査になると思われますから、将来のことについては安易に推測できない。今、我々が言えることは、刑事告発が提起されれば、スポーツ界はどんな種類の違法賭博も容認しないということです」

 大谷は新婚早々だから、妻の真美子は大変だろう。彼女を支えてくれるはずの水原の妻も失ったとすれば、どんなに心細いことだろうか。

「大谷と過ごしてきた時間が奥さんよりも長い水原氏同様、夫人も真美子夫人より大谷家のことについて詳しいはず。新婚早々、ソウルで旦那の両親と面と向かって長時間過ごすより、第三者的な存在として水原夫人がいてくれた方が、真美子夫人も心強かったでしょう」(スポーツ紙デスク)

 今回大谷が代理人事務所に指定した『パーク・ブレトラー法律事務所』はカリフォルニア州ウェストハリウッドのサンセット大通りの一角にあるという。

 アメリカのさる法曹関係者がこう話す。

「『バーク・ブレトラー』は共同経営者であるパートナー弁護士2名と、その両名に雇用されているアソシエイト弁護士3名で構成する少数精鋭の事務所です。一般人相手の小さな案件は扱わない、ハリウッドのセレブリティ向けのエンターテイメントビジネスなどに強い事務所だと言っていいでしょう」

 ハリウッド事情に詳しい映画ライターもこういう。

「バーク弁護士は名門のハーバード・ロースクールに進学し、1990年に法学博士号を取得後、92年弁護士登録しています。専門は刑事弁護で、俳優のレオナルド・ディカプリオやミュージシャンのマリリン・マンソンなどを顧客に抱えてきたと言われています」

 ブレトラー弁護士の専門は民事弁護で、エンターテイメントにまつわる法律問題に詳しいといわれているようだ。

 だが、#MeToo運動により、性的虐待で訴えられた多くの富豪や著名人の弁護もしてきたそうである。

 そんなブレトラー弁護士は、高額報酬を要求することでも知られているそうだ。

「本人自身は“大袈裟だ”と否定しているものの、一説には、1時間約2000ドル(約30万円)を請求するとも言われています」(映画ライター)

 どれほどのカネを払っても、自身の潔白を晴らしたい。大谷の意気込みはわかる。

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