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『アクマゲーム』第7話 間宮祥太朗の顔面ドアップ連発でなんとかがんばるユルユル作品

間宮祥太朗(GettyImagesより)

 間宮祥太朗の美しい顔面ドアップ連発でなんとかがんばっているドラマ『ACMA:GAME アクマゲーム』(日本テレビ系)は第7話。

 今、番組の公式ホームページを見ていて思ったんですが、このドラマのタイトルは『ACMA:GAME アクマゲーム』という英語と日本語の併記なんですね。で、今やってるゲーム大会の名前は、どうやら「アクマゲームトーナメント」なんです。そのゲームのジャッジを務める変な怪物は「悪魔のゲームマスター」と表記されている。

 いずれにしろ空想上のものですし、このファンタジーの概念を司る存在なわけですから、それが「ACMA」なのか「アクマ」なのか、はたまた「悪魔」なのか、そのへんは統一した方がいいのではないかと思いました。

 振り返りましょう。

■キャラの描き分けが今回は仇に

 このドラマでは毎回「悪魔の鍵」を使うことで「アクマゲーム」が開催され、その勝敗に互いの「命を預かる」という条件が付けられるわけですが、ずっとゲームのルールのユルさ、登場人物たちの作戦のセコさが目に付いてきました。

 ほんとにずっとそんな感じだったので、前回のレビューではいったんゲームの内容からは目を離して、このドラマはキャラが立ってるぞ、8人も参加してるトーナメントで、パッと見で誰が誰だかわかるのはなかなか立派だぞというようなことを書いたのですが、今回はその描き分けが仇となっていたように感じます。

 参加者のひとりに、ゲゲゲの鬼太郎みたいに前髪で片目を隠した男(福山翔大)がいます。聞けば心理学者だそうで、人の心を操ることにご執心だそうです。

 初戦で主人公・照朝(間宮)の親友である初(田中樹)に敗退して命を預けましたが、どうやら、わざと負けたようです。なんでも知ってるAI「おろち」によると、この心理学者は家族や親戚を精神的に追い込んで何人も自殺させてるとか。

 今回のゲームは、照朝・アイドルゆかり(嵐莉菜)組vs初・心理学者というチーム戦となっておりまして、基本的には1回戦の勝者である照朝と初がチームリーダーとなります。

 初手で、この心理学者がリーダーである初を裏切るんですね。普通にウソをついて、初を負けさせるということをする。その理由は「裏切られた人の顔を見たいから」。

 単なる心理学者ではなく、とんだサイコ野郎であることはセリフとして前回までに語られていましたが、変なタイミングでサイコが発動したために、その後この人が本当に初の言うことを聞くのか、何かのきっかけでまた裏切るのか、そういう不確定要素が生まれてしまっている。

 そこまでなら珍しくもないけれど、今回は4人参加で複雑な算数の要素が入ったゲームだったんです。4人が5種類の果物が描かれた牌を5つずつ持っていて、そのうちの5枚を場に提出する。その内容を当てるというもので、見ている側は場だけで20枚、手持ちを含めて計80枚の牌の動きを把握しなければならないのです。

 マンガだったら状況が理解できるまで次のページに進まなければ把握する時間を作れますが、ドラマは強制スクロールですからね、CG班が一生懸命イラストを使って状況説明をしてくれているのですが、こっちが把握する前に次の展開が来てしまう。

 これはどうやって見ればいいんだろう。必死に状況を把握して心理戦を追いかければいいのか、それとも、とりあえずボーっと眺めておけばいいのか、その判断に迷っている間に、心理学者のサイコな裏切りが行われるわけです。

 さらに照朝と初はもともと親友だったけど初は闇落ちして謎の組織「グングニル」の側に着いたという人間関係的にも複雑な状況があって、全然ゲームが頭に入ってこない。加えて、この人たちは「悪魔のチカラ」と呼ばれる謎の超能力も持っていますので、ゲームの展開を把握して心理戦を楽しむのがすごく難しくなる。

 今回はほぼ全編が、その頭に入ってこないゲームの描写で埋め尽くされていました。結果、間宮祥太朗の顔面ドアップくらいしか印象に残ってないんです。こっちのバカさを差し引いたとしても、ちょっと詰め込みすぎだと思いました。

■山歩きには気をつけろ

 一方そのころ、照朝と初の幼なじみである地味っ娘・悠季(古川琴音)は、グングニルのアジトを探して山歩き中。この土地は絶海の孤島で、山の中で怪しい動きをすると自爆型ドローンが突っ込んできて殺されちゃうという設定でしたが、無事にアジトらしき地下施設への入り口を発見。その場所をゲームを終えた照朝に教えると、照朝はリュックを背負って地下施設の方向へ邁進。ロープで降りていきます。

 そのロープがズルっと外れて照朝が奈落へ落ちていきそうになったところで、闇落ちしていたはずの初が登場。ロープをつかんで照朝を救うのでした。

 ドローンどうした。ゲームもユルければ、アジトの警備もユルユルです。『アクマゲーム』は、ほんとユルいドラマなんだ。こんなの丸めて笑い飛ばしちゃえばいいとも思うんですけど、がんばってるんですよねえ、間宮祥太朗。かろうじて、間宮の顔面芝居だけが興味をつなぎとめている。そんな感じです。早く終わんないかな。

(文=どらまっ子AKIちゃん)

どらまっ子AKIちゃん

どらまっ子です。

最終更新:2024/05/20 11:00
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