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『UNDER5 AWARD』優勝は芸歴4年目のピン芸人・清川雄司 新たな“吉本の宝”がまたひとり

 芸歴5年目以下の若手芸人No.1決定戦『UNDER5 AWARD 2024』で、また新たなスター候補が発掘された。今回で2回目となる大会を制したのは、清川雄司。大阪・よしもと漫才劇場を主戦場とする芸歴4年目のピン芸人だ。

 2001組がエントリーした今回の『UNDER5』。決勝に進出していたのは清川のほか、家族チャーハン、ぐろう、例えば炎、伝書鳩、マーティー、ライムギ、キャプテンバイソン、ツンツクツン万博の9組。清川はダークホースと見られていたが、大会を通じて大きなインパクトを残して見せた。

 ファーストステージでは2体の人形とハーモニカを使い、腹話術を駆使した1人コントを披露。キャプテンバイソン、ツンツクツン万博と争うことになった最終決戦ではコサックダンス、ホッピング、けん玉などさまざまな技術を笑いにつなげて見せた。

 大会後、清川は「まさかピンで行けるとは思っていませんでした」と喜びのコメント。賞金の100万円については「全部自分のものなんで、それがいちばんうれしい。劇場でオセロが流行っていて、僕がいちばん強いので、僕に勝った人に100万円あげます」と述べた。

 また、将来的には『R-1グランプリ』(フジテレビ系)だけでなく海外進出も視野に入れているといい、「海外のほうが日本より盛り上がるかもしれないので、海外に行ってみたい。海外でも、すごいだけではなく、アホらしいネタをやりたいです」と夢を語った。

「すごいだけではなく、アホらしいネタ」

 まさしくそれが、清川の真骨頂である。

 ファーストステージの腹話術にしても、最終決戦のホッピングにしても、清川はある程度の技術を披露した上で「失敗しそう」という状態を作ることで笑いを起こしている。

「腹話術師が、混乱して自分がしゃべっているのか人形がしゃべっているのかわからなくなる」

「ホッピングをしながらけん玉をしようとして、舞台上をフラフラと転びそうになりながらさまよう」

 そうした場面を意図的に作り出すためには、腹話術やホッピングを完全にコントロールできるまで習得する必要がある。清川のホッピングけん玉は何度か見たことがあるが、いつ見ても、本当に転びそうなのだ。まさに身体能力と練習量の賜物だろう。

 MCを務めたニューヨークは、「まさか清川くんのようなタイプのピン芸人が優勝するというのが、またおもしろかったです。賞レースの歴史が動きました」と絶賛した。

 審査員を務めた芸人たちも賛辞を惜しまない。

 マヂカルラブリー・野田クリスタルは「審査員の中でも、2本目のネタはあるのかという話をしていた。2本目のほうがいろいろやっていて、度肝を抜かれました」と語り、かもめんたる・岩崎う大も「お笑いはオリジナリティーが大事。(芸歴)5年以内で誰を見本にして、どういう笑いに憧れているのかわからないところをやっているのはすばらしいと思いました。この先が楽しみすぎます」とコメントを寄せた。

 芸歴4年目にして大道芸とナンセンスコントの融合を披露して見せた清川だが、この日は見せなかった「紙切り芸」も持っている。またひとり、“吉本の宝”が花開こうとしている。

(文=新越谷ノリヲ)

新越谷ノリヲ(ライター)

東武伊勢崎線新越谷駅周辺をこよなく愛する中年ライター。お笑い、ドラマ、ボクシングなど。現在は23区内在住。

n.shinkoshigaya@gmail.com

最終更新:2024/06/24 16:00
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