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日刊サイゾー トップ > エンタメ > お笑い  > 【上半期】芸人YouTube「見るべき3本」

【2024年上半期】お笑い芸人YouTubeアワード「見るべき3本」は、この動画だ!

写真ACより

「芸人とYouTuber、どっちがおもしろいか」

 そんな話題で盛り上がりを見せた2024年の上半期だが、今やお笑い芸人がYouTubeチャンネルを運営するのも当たり前の世の中になった。

 テレビでは言えないこと、できない企画をYouTubeで実現する芸人も数多く、今年もさまざまな動画がアップされている。

 今回は、2024年上半期「お笑い芸人YouTubeアワード」と称して、特に印象深かった3本の動画を紹介したい。

■高額当たり馬券を持っているのは誰だ?究極の心理ゲーム【馬狼】開催!!

2024年4月13日公開
さらば青春の光Official Youtube Channel
再生回数/2,325,554回(6月28日現在)

 1本目は、今年ベストの呼び声も高いさらば青春の光の「馬狼」企画。

 6人のクズ芸人を事務所に集め、6頭立ての競馬レースの単勝馬券をそれぞれに配る。実際にレースを見た後に、誰が当たり馬券を持っているかを当て合うという「人狼」をベースにしたゲームを行った。

 意外なレース結果によって場の空気が一気にヒートアップする臨場感に加えて、クズ芸人同士の騙し合い、駆け引きの妙が存分に引き出された企画だった。

 配信後、『水曜日のダウンタウン』(TBS系)で知られるテレビディレクターの藤井健太郎氏が絶賛のコメントをポストするなど、業界内外に大きな衝撃を与えた。

■【ドッキリ】クイズを解けば解くほど不幸になって怒らせたい。【きしたかの】

2024年3月2日公開
高野さんを怒らせたい。【きしたかの】
再生回数/1,293,910回(6月28日現在)

 きしたかのの高野正成が相方と作家にこっぴどいドッキリを仕掛けられまくる「高野さんを怒らせたい。」からも傑作が飛び出した。

 いつものように何も知らされないままイスに座らされた高野に出題されるのは、いわゆる「水平思考クイズ」と呼ばれるクイズ問題。

 タイトルの通り、「クイズを解けば解くほど不幸になっていく」ことに、高野自身が徐々に気付いていく様子は、まさにサスペンスそのもの。最終問題まで、高野は完璧に操られ、絶望に導かれていく。

 公開後、三谷幸喜が朝日新聞の夕刊にこの動画を称賛する文章を寄稿するなど、こちらも大きな話題を呼んでいる。

■点

2024年3月31日公開
ララチューン【ラランド公式】
再生回数/513,759回(6月28日現在)

 普段は下ネタとニシダへの悪口ばかりのラランドYouTube「ララチューン」が“本気”で撮った20分の短編映画。脚本を小説家の顔も持つニシダが担当し、サーヤが主演を務めている。

 浪人生を主人公とした短編に、笑いの要素は一切ない。サーヤは自分たちを支持している若年層だけに向けて、「真剣にひとつ作品を送り出したい」という思いからこの作品を制作したという。

 おそらくは相当の予算がかかっているし、主題歌の歌唱や作詞作曲まで手掛けているサーヤの労力も途方もないものだろう。

 それを、特定のターゲットだけに刺さる形で、特定のターゲットだけに刺さるYouTubeというメディアで発表したことが、お笑い芸人とYouTubeの理想的な関係に見えた動画だった。

(文=新越谷ノリヲ)

新越谷ノリヲ(ライター)

東武伊勢崎線新越谷駅周辺をこよなく愛する中年ライター。お笑い、ドラマ、ボクシングなど。現在は23区内在住。

n.shinkoshigaya@gmail.com

最終更新:2024/06/28 20:00
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