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日刊サイゾー トップ > エンタメ > お笑い  > 永野だけじゃない「NSC」落ちた芸人たち

毒舌芸人・永野だけじゃなかった……吉本のお笑い養成所「NSC」落ちた芸人たち

吉本興業東京本社

 1日深夜に放送された『永野&くるま クレバーなクレーマー』(テレビ朝日系)で、ピン芸人の永野が吉本のお笑い養成所である「吉本総合芸能学院(NSC)」の1期生に応募し、面接で落ちていた過去を明かした。

 同番組は、永野と昨年の『M-1グランプリ』(テレビ朝日系)王者の令和ロマン・高比良くるまが実際にテレビ局に届いた視聴者からの意見について「クレバーなクレーム」か「ただの言いがかり」かを判定していく企画。互いに実力を認め合う2人の共演だけに、番組は大いに盛り上がった。

 そんな中、話題は令和ロマンも含まれる「学生お笑い」というジャンルについてへ。永野は学生お笑いについて「健康的だと思いますよ。僕は違うんですけど、お笑いの学校を出た人ばっかりじゃないですか。たぶん学生芸人より香ばしいじゃないですか、それって」と切り出すと、くるまも「一回学校行っておとなしくしたくせに、アウトローぶらないでほしい」と顔をしかめる。

「永野さんみたいな人が、アングラを語れるんですよ」(くるま)

 くるまによる最大限の敬意を受けて、永野が意外な告白をすることになった。

「正直なこと言おうか。俺、東京NSCの第1期のオーディション受けて、面接で落ちたからね」

 これにくるまは「えー、珍しい! NSC落ちですか、マジでいないよ」と驚愕。永野は、当時鈴木蘭々が人気だったことから、NSCの面接で鈴木蘭々風の“不思議ちゃん”キャラを演じて落ちたのだという。

「落ちてるの、永野さんと千鳥の大悟さんくらいですよね。聞いたことあんの。大悟さんは『おもしろいことやれ』って言われて『お前が先やれ』って言って落ちました」

 くるまはそう言うが、実は永野と大悟以外にも“NSC落ち”を経験している芸人は少なくない。

 その筆頭と言えるのが、2人の『M-1』王者である。

 2010年王者の笑い飯・哲夫は96年に大阪NSC18期を受験して不合格。その後、紆余曲折を経て西田幸治と笑い飯を結成するまでに4年を要している。

 17年『M-1』王者のとろサーモン・久保田かずのぶも“NSC落ち”のひとりだ。98年、高校の同級生である村田秀亮とともにNSC21期を受験するも、久保田だけが不合格になり1年の浪人生活を経験しているのだ。

 また、永野が東京NSCで不合格となった同年、大阪NSCで落ちていたのが現在、吉本新喜劇の座長を務めているすっちーである。不合格の後、心斎橋筋2丁目劇場のオーディションを経て、漫才コンビ・ビッキーズとして「baseよしもと」をけん引する存在となっている。

 そのほか、『女芸人No.1決定戦 THE W』(日本テレビ系)で2度のファイナル進出を果たしているピン芸人・あぁ~しらきも“NSC落ち”を明かしている。今年2月に出演した『土曜ワイドラジオTOKYO ナイツのちゃきちゃき大放送』(TBSラジオ)で「大阪のNSCを受けたんですけど、落ちてるんです」と告白。ナイツ・塙宣之は「やばい人じゃん! よっぽどじゃないと落ちないって」と仰天。土屋伸之も「落ちる人はやばい人だって。普通聞かない」と驚いていた。

 また、宮下草薙の草薙もNSCの願書に「落ちたら死にます」と記入して提出し、落とされた過去を20年に放送されたラジオ『宮下草薙の60分』(文化放送)で明かしている。

 ただでさえ珍しい経歴を経て、現在も活躍している“NSC落ち”芸人たち。いつか『アメトーーク!』で特集される日が来るかもしれない?

(文=新越谷ノリヲ)

新越谷ノリヲ(ライター)

東武伊勢崎線新越谷駅周辺をこよなく愛する中年ライター。お笑い、ドラマ、ボクシングなど。現在は23区内在住。

n.shinkoshigaya@gmail.com

最終更新:2024/07/02 16:00
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