粗品「泣声夜」に泣く、『テレビ千鳥』にキム兄、藤井Pの配信……【週末お笑い雑話】
#週末お笑い雑話
今週あったお笑い界隈の話題をピックアップ! ライター・新越谷ノリヲと担当編集Sが勝手にしゃべります。お聞き流しのほどを~。
■粗品「泣声夜」に泣く
新越谷 もうちょっと「泣声夜」の話していいですか?
編集S まだあるんですか、昨日記事書いたじゃないの。
新越谷 あるある、全然ある。泣いちゃったんだから。
編集S あら珍しい。
新越谷 酔っぱらってたのもあるけど、あのMVも「ああ、新しいの出たけどまだ見てないわ」くらいの感じで見始めたから、もう衝撃的だったんですよ。こんな、優しい……! って。
編集S わかりますけど。
新越谷 これまでの「芸人が音楽やる」というのとは、ちょっと完全に一線を画してますよね。手段が目的になってない。音楽でやる必然性があるから、音楽をやってる。
編集S これまでの、って誰あたりを指してます? ビジトジとか?
新越谷 まあビジトジとか、二丁拳銃とか、ノンキーズとか。
編集S 出たノンキーズ。第2のとんねるず。
新越谷 「歌うま」で言ったら、粗品より二丁拳銃やノンキーズのほうが上手というか、歌手っぽくはあるじゃないですか。粗品は、全然そういうところでやってない感じ。
編集S パンクスですもんね。
新越谷 それと思ったのが、わりと音楽に関しては率直に憧れの対象を言うじゃないですか。ヒロトとか亮君とか「イメージしてる」って明言してる。お笑いに関して、粗品が誰かをイメージしてるなんて聞いたことないわけで、やっぱ全然ちがう脳みそというか、違うチャンネルでやってるんでしょうね。
編集S はいはい。
新越谷 あと、これは「乱数調整のリバースシンデレラ」とか「#みどりのうた」とかのときにも感じたんですけど、粗品ってテクというか、ギミックを使うことにてらいがないんですよね。物事をおもしろくするには知恵が必要で、その知恵を使って見せることもまた粗品が言ってる「人を救う」に直結してると信じてる節がある。
編集S どういうことですか? 直結?
新越谷 なんかもう、こういう場合ね、何のひねりもなくストレートにズドンと飾り気のないメッセージってやりたいところだと思うんですけど、ひねるんですよね。「乱数調整」のラストとか、「みどり」の縦読みとか、今回の「言葉を書こう」とか、ちょっと普通に思いつかないようなアイディアを出してくる。お笑いとは違うチャンネルだけど、自分の持ってる全部を使ってるという、そんな感じ。
編集S ああー、確かに、一歩間違えたら悪ふざけに見えてしまう。
新越谷 そうなんですよ、そういうところスゴイと思うんです。「ヒロトや亮君のマネごと」って批判を蹴散らす、圧倒的なオリジナリティ。
編集S そのうち映画とか撮るんですかね。
新越谷 ほっとかないでしょうね、これだけのものを出されると。
■『テレビ千鳥』にキム兄
編集S ちょっと力抜いていきましょう。『テレビ千鳥』のキム兄。
新越谷 カレーかけたらなんでも旨いんじゃのやつ。
編集S いちばんヒヤヒヤする人ですよね。冷凍チキンとかぶつけられそう。
新越谷 「殴る」って単語が何回出てきたか。
編集S 思ったより平和に終わりましたよね。
新越谷 それが今の千鳥の立ち位置なんでしょうね。キム兄でさえ、あんまし強くはいけないという。キム兄が忖度して、とかいうことでなく、かわいいしがんばってるからという意味ですけど。
編集S それにしても、あの二重ドッキリはホントに要らないですよね。昭和の名曲を選ばせるやつ。
新越谷 いや、実はあれがけっこう緩衝材になってると思うんですよ。
編集S そうなんです?
新越谷 最初から「料理を作ってもらう」っていう企画だと、ゲストも準備しちゃうでしょう。テレビで千鳥に料理を食べさせるとなると、食材だって選びたいし、パン生地をこねてくる人とかもいるかもしれない。生きた魚を持ってきてその場でさばく人もいるかもしれない。
編集S あ、なるほど。
新越谷 あくまで、その場で用意された食材で急に手早く作るという設定を挟むことで、出てくるメニューをある程度、制作側でコントロールできる。前回前々回も含めて、パスタが多いのはそういうことだと思うんです。
編集S そうかー、そうですね。お刺身とかシャトーブリアンの熟成したのとか出てきたら、さすがにカレーかけて旨くなることもないですもんね。
新越谷 それに、カレーを作られると、この企画は終わりますからね。あと、何にしろゲストに事前に用意させてたら怒りのボルテージも全然違うと思うし。
編集S それもそうですね。それにしても、キム兄出しちゃったら、次はどうするんでしょう。プロの料理人はさすがにマズいだろうし。
新越谷 つまみ枝豆って料理できるんですかね。
編集S いま検索してみたら「つまみ枝豆、料理中に親指を切る『血が止まらず』」という記事が出てきました。
新越谷 あっ、はい。
■藤井Pの配信
編集S 藤井健太郎さんの最新のAmazonPrime動画、詳細が出ましたね。『KILLAH KUTS(キラーカッツ)』。
新越谷 なんてカッコいいタイトルなんでしょう。いやーカッコいい。
編集S 内容もすごそうですよね。エピソード1から「スポーツスタンガン」って。
新越谷 画像1枚とタイトルで、何が行われるのかは一発でわかるけど、どんな感じになるのか全然わからない。メンバーを見ても、誰が有利で誰が不利なのかわからない。
編集S 注目選手はいますか?
新越谷 山根。
編集S ですよねえ。
新越谷 こういうのは全部田中がやってきたわけじゃないですか。山根って、スタンガンを当てちゃいけない人間に見えるんですよね。なんか、ちゃんとリアクションしなさそうというか。
編集S オードリーの若林が言ってる感じですね。
新越谷 そうそう、若林が田中とケンカノリやるときに、「山根さんはなんか……」ってなってる、あの感じ。戦わない雰囲気。すごい楽しみ。
編集S あとは「いつメン」って感じでしょうか。
新越谷 しんいちとみなみかわって、もはやバラエティの中軸になってますよね。どこ見てもいるし、誰とでも絡めるし。
編集S 「童貞人狼」もおもしろそうですよね。
新越谷 場面写真見たら、童貞の前にベッドが置いてあるんですよね。これも何が行われるのかは一発でわかるけど、どんな感じになるのか全然わからない。結局、企画って何が行われるのかは一発でわかるけど、どんな感じになるのか全然わからないのが一番いいのかもしれない。
編集S そんな結論でいいんですかね。
新越谷 とにかく楽しみです、はい。
(文=新越谷ノリヲ)
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