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感涙必死! 家族と動物園の再生を描いたヒューマンドラマ『幸せへのキセキ』

siawasekiseki2.jpg(c)2011 Twentieth Century Fox

 今週紹介する2本は、いずれも実話が映画化されたヒューマンドラマ。過酷な現実に直面した主人公が、家族と仲間に支えられながら夢の実現を目指す姿が胸を打つ、感涙必至のオススメ作だ。

 6月9日に封切られる『ソウル・サーファー』は、ハワイ出身の女性サーファー、ベサニー・ハミルトンの実体験に基づく衝撃と感動のストーリー。13歳の少女ベサニーはプロサーファーになるのが夢で、地方大会で優勝しスポンサーも獲得するなど前途洋々。だがある日、海でサメに襲われ左腕を失ってしまう。片腕での生活、自宅に押し寄せるマスコミ取材陣など環境の変化に戸惑うベサニーだったが、意を決してサーフィンを再開。家族に支えられながら特訓し、再びプロを目指して大会に出場する。

 主演は『チャーリーとチョコレート工場』(2005)、『ウィッチマウンテン 地図から消された山』(09)のアナソフィア・ロブ。希望に満ちキラキラ輝く表情から、事故後の苦悩、再起に賭ける強い意志まで、繊細かつ豊かに表現した。幼い頃から体操やダンス、スノーボードに親しむスポーツ少女で、主演が決まってからサーフィンを猛特訓して約1カ月でマスター。もちろん、高度なスキルが必要なシーンではスタントが使われているが、その一部をベサニー本人が演じている点も興味深い。ショーン・マクナマラ監督は、ヘレン・ハント、デニス・クエイドらが扮する家族がベサニーを誠心誠意サポートする姿を丁寧に描き出す。美しいハワイの海、サーフィンの爽快感など見どころも多いが、「人生における挫折や喪失からどう立ち直るか」という普遍的なテーマが語られるからこそ、広く共感を呼ぶのだろう。

 一方、6月8日公開の『幸せへのキセキ』は、休園状態の動物園を買い取ったジャーナリスト、ベンジャミン・ミーの回顧録を映画化した作品。半年前に妻を亡くし、悲しみが癒えないベンジャミン(マット・デイモン)は、コラムニストの仕事を辞め、妻との思い出が詰まった町を離れようと決意。14歳の息子ディランと7歳の娘ロージーを連れて郊外をまわり、理想的な邸宅を見つけるが、隣接する閉鎖中の動物園を再建することが購入条件に付くワケあり物件だった。心を閉ざすディランや会計士の兄の反対を押し切って引っ越し、ボランティア同然で動物たちを世話してきた飼育員チームとともに、園の再オープンに向けて準備を始めたベンジャミンだったが……。

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