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「吉本内で映画の話はタブー……」松本人志監督『R100』が興収5,282万円で大コケ確定か

matsumoto1008.jpg『R100』来場者特典のカード

 ダウンタウン・松本人志が監督を務め、全国225スクリーンで公開中の映画『R100』が、公開初日の5日と翌6日の2日間で、興収5,282万円を記録。松本映画史上、最低の客入りだったことが分かった。

 公開初日からTwitter上では、「客が3人しかいない」「ガラガラ……」「貸切状態」などと上映館の状況を伝える衝撃的なツイートが相次いだが、それが数字でも証明されてしまった。

 同作は、劇中劇と現実が行き来する“入れ子構造”。家具店に勤務する男(大森南朋)がSMクラブに入会。日常生活に現れる女王様たち(大地真央、片桐はいり、寺島しのぶ、冨永愛、佐藤江梨子、渡辺直美)に、いたぶられ続ける……という映画を、100歳を迎える映画監督が製作し試写会を開くも、なかなか理解が得られない、というストーリーだ。

 客の感想をうかがうと、「一切理解できず、悲しい気持ちになった」「最低限の起承転結は欲しい」「松ちゃんが何を伝えたいのか分からなかった」と理解に苦しんだ人が大半。また、「何も心に残らない作品」「『しんぼる』や『さや侍』は“命”や“誕生”といったシンプルなテーマがあったから許せたが、今回はただただつまらない」「“コント映画”なりに、もっと笑わせてほしかった」という声も。

 過去の作品を振り返ると、2007年に松本が企画・監督・脚本・主演を務めた『大日本人』は、「初監督」という点が大きな話題となり、初動2億2,691万円と好スタート。10億円の製作費に対し、興収は約11億6,000万円であった。

 だが、2作目から大赤字へ一転。09年に海外を意識して製作された『しんぼる』は、初動1億330万円と伸び悩み、最終的にも5億円に届かず。続いて11年の3作目『さや侍』も、主演に演技未経験の一般人・野見隆明氏を抜擢するも、初動1億2,387万円と振るわず、結果6億円あまりだった。

 今回の『R100』も数億円に上る赤字は必至とみられており、ある吉本興業関係者は、「後のパッケージ売り上げを加味しても、回収は絶望的」と話す。

「不入りを受け、吉本関係者の間では『R100』の話題はタブーという空気が漂っています。ただ、『しんぼる』の時も同様の空気だったので、もう慣れましたが(笑)。よく『松本監督は、映画がコケてもめげずに作り続けるからすごい』と評価する人がいますが、そもそも本人が酷評を気にしていないので、めげようがない。長年、お笑い界をけん引してきた松本さんは、根底に『自分が本当にやりたい表現が、そう簡単に理解されるわけがない』という気持ちがあるようです」(同)

 6日の初日舞台挨拶では、「1人くらい、こんなメチャクチャな監督がいてもいいと思う。機会があればまた頑張りたい」と次回作への意欲を口にした松本監督。作品が広く評価される日は来るのだろうか?

最終更新:2018/12/07 19:29
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