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「『半沢直樹』ヒットは大まぐれ!?」不振のTBSが“歴史的ドラマ枠”を廃止したワケ

sugiyama0218.JPGTBS『警部補・杉山真太郎~吉祥寺署事件ファイル』公式サイトより

 ドラマ不振にあえぐTBSが、1956年4月から続く月曜夜8時台のドラマ枠を廃止することが分かった。

 過去には、『水戸黄門』シリーズや、『大岡越前』シリーズ、近年は佐々木蔵之介主演の刑事ドラマ『ハンチョウ~警視庁安積班~』が好評を博し、第6シリーズまで放送されていた。


 しかし、おととし4月に「月曜ミステリーシアター」としてリニューアルしてからというもの、小泉孝太郎主演『ペテロの葬列』、杉本哲太・古田新太ダブル主演『隠蔽捜査』、仲間由紀恵主演『SAKURA~事件を聞く女~』などが、全話平均視聴率7~8%台(ビデオリサーチ調べ、関東地区/以下同)程度と散々な結果に。放送中の谷原章介主演の刑事ドラマ『警部補・杉山真太郎~吉祥寺署事件ファイル』も、9日放送回で平均視聴率5.4%まで落ち込んでいる。

 この結果を受け、3月で同ドラマ枠を廃止。4月からは、タカアンドトシがMCを務めるバラエティ番組『世にも不思議なランキング なんで?なんで?なんで?』がスタートする。

 近年、プライム帯で5作品の連ドラ枠を設けているTBSだが、前クール、前々クールと、全作品において全話平均視聴率1ケタを記録。昨年4月クールの唐沢寿明主演『ルーズヴェルト・ゲーム』を最後に、ヒット作が生まれていない。

 また、放送中の生田斗真・小栗旬ダブル主演『ウロボロス この愛こそ、正義。』と、西島秀俊主演『流星ワゴン』は、現段階で全話平均2ケタすれすれ。田中麗奈主演『美しき罠 ~残花繚乱~』や、堀北真希主演『まっしろ』にいたっては、プライム帯で放送中の全民放ドラマの中でワーストだ。

「TBSの連ドラがここまで支持されなくなったワケは、『企画の柔軟性のなさ』を筆頭に諸説いわれている。連ドラは制作費がばかにならないこともあり、内容を改善するよりも、予算が抑えやすいバラエティに変えたほうが手っ取り早い、との決断が下ったのでしょう。また、松下電器産業(現パナソニック)の創業者・松下幸之助の方針により、半世紀以上にわたり一社提供が続けられてきた同枠ですが、おととし10月から複数社提供に切り替わった。パナソニックが見限った時点で、このドラマ枠の歴史は終わったともいえます。TBSは今年、『月曜ミステリーシアター』以外のドラマ枠も廃止すると見られており、一人勝ち状態の日本テレビにならい、ゆくゆくは2枠まで減らす予定ともいわれています」(テレビ誌ライター)

 半世紀以上の歴史に幕を閉じた同枠。TBSは、この改編が功を奏し、日テレに追いつくことができるだろうか

最終更新:2015/02/18 16:08
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