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“禁煙大国”北京で「最強禁煙条例」施行も、レストラン&喫煙者はどっちらけ!

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 日本では6月1日より自転車の危険運転に関して道路交通法が改正され、厳罰化に対するさまざまな意見が噴出しているが、お隣中国でも新しい条例が施行され、侃々諤々の議論を呼んでいる。

 喫煙大国である中国の首都・北京では、1日から「北京市控煙条例」が施行されたのだ。「中国広播網」(5月31日付)によると、今回の条例は史上最も厳しい禁煙条例になるという。レストランなどの屋内はもちろん、屋外での喫煙も、一部の喫煙所を除き原則禁止となり、違反者には罰金刑が科されるという。実質的に、自宅以外での喫煙は許されなくなるのだ。罰金額50元(約1,000円)で、悪質な場合200元(約4,000円)となる。今回の禁煙条例に際し、北京市は約1,000名の喫煙監視職員を病院、学校、ホテル、レストランに配置。公共の場所で喫煙している者がいれば、一般市民も当局に通報できるシステムだという。

 今回、北京市がこのような決断をしたのは、喫煙大国ならではの事情がある。中国控煙協会の発表したデータによると、中国国内の喫煙者数は約3億5,000万人で、受動喫煙者数は約7億4,000万人といわれている。世界保健機関は、中国国内で喫煙が原因の疾病患者数は100万人を超えたと発表。さらに、2012年の世界の肺がん発症者数182万人のうち、中国人の数は65万人に上ったと報告。中国人の肺がん発症率の異常な高さは、喫煙と大いに関係あると結論付けた。

 中国人の喫煙率の高さを物語るデータは、ほかにもある。「広播網」の調査によると、03~14年の11年間で、中国国内の市場に流通したタバコの本数を計算すると約25兆本に上る。中国のタバコの平均的な長さは88ミリ。これを一本につなぎ合わせると、なんと地球5万2,000周分にもなるのだ。

 今回の史上例を見ない禁煙政策について、北京市内で日本料理店を経営する日本人男性(58)はこう証言する。

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