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“ひこにゃん”彦根市vs作者闘争で大ピンチだにゃん!(後編)

20071122_hikonyan2.jpg今月17日には、来場者数70万人突破の人気ぶり
国宝・彦根城築城400年祭HPより

 「ひこにゃん」をご存知だろうか? 滋賀県の「国宝・彦根城築城400年祭」のマスコットキャラクターなのだが、そのゆる~いデザインが全国区で大ヒット! 観光客に親しまれるだけではなく、都内のゲーセンのクレーンゲームにも登場したほか、滋賀からの上京イベントでは、長蛇の列ができるほどの人気ぶり。そのひこにゃんが、今、なんと法廷沙汰に巻き込まれている。

前編はこちら


(ここから続き)

 桜井デザインによると、実はもへろん氏は早い段階でこうした承認方法に懸念を持ち、ジェイコムに基準を設定するよう申し入れたが、対応してもらえなかったという。もへろん氏は、「キャラクター決定後の条件として、当方から作者以外の加筆・減筆・アレンジは不可の件はジェイコムさまに申し入れ、彦根市さまにもご了解をいただいたものと確信していました」と述べており、こうした認識の違いが調停へ発展する原因になったようだ。「今回、調停といった強い申し出をしたのは、なんとか彦根市様に、正当な話し合いの場に出てきていただくための最後の手段でした」とも。前述の絵本を巡って、実行委員会との間に確執も起きていたという。結局のところ、彦根市の言う「一切の権利」と、桜井デザインの考えていた「使用許諾権」の範囲の認識に大きな違いがあったようだ。

 また、この問題からは、デザイナー、イベント会社、市と実行委員会の著作権認識の違いだけでなく、力関係の差もはっきりと浮き彫りになる。桜井デザインはジェイコムと以前から仕事のつながりがあったため、ジェイコムを訴えづらい側面もあるようだ。しかし、現在では信頼関係も崩れ、桜井デザインは「自分たちが知名度のないスタジオであることを痛感しています」と語る。

 一方、彦根市の対応の問題を指摘する意見も多い。それが噴出したのが、11月6日に産経新聞がひこにゃんを「引退の危機!?」と煽って報じたグッズの販売期限問題だ。「国宝・彦根城築城400年祭」が終了する11月25日でグッズなどの販売を中止するよう彦根市が業者に求め、しかも11月26 日以降の管理方法を決めていないという状況だったため、業者から反発が起きた。その後、使用許可を2008年1月15日まで延長することでひとまず騒動は終了。しかし、本誌が彦根市に取材したところ、11月19日時点ではいまだに彦根市役所内での管轄部署は決まっていないとのこと。今後は、2008年に開催される「日米修好通商条約締結150周年記念事業」のキャラクターにひこにゃんを起用し、その実行委員会が引き続きひこにゃんの利用の申請を受け入れる可能性があるとのことだ。

 つまり、グッズの申請などはひとまず次のイベントの実行委員会が引き継ぐので、ひこにゃんが消えることはなさそうだが、言い換えると彦根市はもへろん氏の要求は受け入れずに、今後も同じ承認方法でPR活動に使うつもりなのだ。ひこにゃんは今年6月の段階ですでに彦根市のキャラクターになることも決定されているだけに、彦根市はもへろん氏の要求をそうそう飲みそうにない。アーティスト気質とお役所仕事の対立は、ひこにゃんの人気の高さに比例して深刻なものになりそうだ。
(宗像明将)

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最終更新:2008/06/19 23:23
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