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夏目ナナが学ぶ! 怪談の奥深き“存在意義”とは……?

natsumeinagawa.jpg夏といえばやっぱりこの人!われらが夏目も今回はタジタジ……?

 これは、AV女優を卒業し、タレントへと転身した夏目ナナが、各界の“巨匠”に芸能界旅立ちのためのレッスンを受ける対談コーナーである。

【今月の講師】 夏の風物詩的“怪談男”稲川淳二(タレント)


夏目 私、怖い話めっちゃ苦手なんですよ。だから今日はコレを……。

稲川 数珠かあ(笑)。私もお守り代わりのもの、持ってますよ。

夏目 厄除けのお札とか?

稲川 いや、アレは霊に対する宣戦布告のようなものだから、むやみに持つのはよくない。それよりも貴金属や石がいいね。僕が持ってるのは、海で拾った石。毎日念を入れると、自分のもうひとりの“人格”ができる。それがあると落ち着くんですよ。

夏目 でも、怖い話するとお化けが寄ってくるって、よく言いますよね。

稲川 そういう時もある。私の場合、いわくつきの場所に行くと、不自然に足をけがすることが多いな。人間が霊を見るのは、無意識での興奮状態の時らしい。そういう時って、人間の“波動”の数値が上がるんだけど、以前、中国の先生に測ってもらったら、普通の人は3程度なのに僕は13もあって、驚かれたね。

夏目 そういえば、私が子どもの頃霊を見たのも、火事を見た後やったわ。金縛りに遭って、「怖い怖い」って囁く女性の声が耳元で聞こえてて。で、上から顔がブワッって近づいてきて、その顔が自分に重なる瞬間に金縛りが解けたんです……。

稲川 火事を見て、脳が興奮状態のままだったんだろうね。

夏目 稲川さんって、昔からフシギ体験が多かったんですか?

稲川 20~30代の頃、なぜか偶然、死体や遺留品を5回も発見したことがあるんだよね。仲のいい警察官が「死体に出くわすなんて、普通は一生に一度あるかないか。アンタには何かあるのかもな」って。霊能者の故・王麗華さんにも、「霊感強いからそういう方面もおやりになったら?」って言われたけど、霊能や占いはやろうと思わなかった。

夏目 それがなんで怪談の道に?

稲川 お袋やおばあちゃんに、怪談話をよく聞かされて育ったんです。だから僕にとって怪談は、日常的なもの。よく神社にお参りに行く信心深い子供だったな。体調が悪くなると、巣鴨のとげぬき地蔵で買った、地蔵の“お姿”をおでこに貼って学校に行ってたね(笑)。僕らの子どもの頃って、まさに『三丁目の夕日』の世界。そこには神様や仏様と同じように、怪談も生きてた。

夏目 生活の中に根付いて、語り継がれてたものやったと。

稲川 そう。怪談ってさ、“駄菓子”のようなものなんだよ。小さい子どもも大好きだし、年寄りには懐かしい味。それに、怖いだけじゃなくて、実はいい教えの話もたくさんあるの。たとえば、「カラスが鳴くから帰~ろ」っていう歌があるでしょ。表向きは、カラスが鳴く夕暮れには家に帰らないと、暗くなって河童に川の中に引きずり込まれるよというものなんだけど、ホントはそうじゃない。

夏目 え、違うんですか?

稲川 あの河童の正体は、実は体の不自由な子や障害を持った子のことなんです。カラスが鳴いても、まだ夕日が残ってるから多少は遊べる。でも薄暗くて、はっきり姿は見えない。つまり、薄暗い夕暮れ時は、昼間表に出るのを恥ずかしがってるようなそういう子たちのためにとっておいてあげるんだということ。それを直接言わないのがいいよね。

夏目 優しい話なんやね。

稲川 「雪女」も、小泉八雲は怪談として書いたわけじゃないんだ。「この話をしたらオマエを殺すよ」という雪女のセリフがあるでしょ。あの話は、酒を作る土地が舞台。仕込み時期の冬には、そこに働きに来る男たちがたくさんいる。力仕事で酒も飲む彼らが女なしでいられるはずがないよね。で、村はずれの小屋が、ソレ用の部屋になるワケだ。彼らのために、雪の降る中、頭巾をかぶった女郎が白い息を吐きながらやって来るんだけど、実は彼女たちは、お金のために体を売る近隣の女性たちなの。誰かのカミさんや娘だったりするワケ。口外されたらツライでしょ? だから女たちは、「私のこと言ったら殺すからね」と。「雪女」の話は、別名「雪女郎」ともいう。

夏目 「雪女」って、てっきり怖い話やと思ってたわ……。

稲川 もともと怪談っていうのは、怪異譚や不思議な話を紹介したものだからね。単なる怖い話ではない。

夏目 そういえば、座敷童子もホンマは人間の子って聞いたことある。

稲川 あの「座敷童子」の話は、「開かずの間」の怪談ともつながってるんだよ。昔の金持ちの家では、跡継ぎができない場合、おばあちゃんが嫁に、「枕を持って○○の間に行け」なんて命令することもあった。言われた場所に嫁が行くと、亭主の叔父や父親など、近い血筋の人間がいるワケ。つまりその部屋は、他人が「開けてはいけない」部屋という意味。一方「座敷童子」は、息子と女中などの間にデキた跡継ぎ以外の子どもの話が由来なんです。子どもが女なら、よそへあげるか最悪殺されちゃうけど、男の子だと、残して奉公させる。でも事情を知らない人がその子を見かけて「あの子、誰?」と尋ねるから、「あれは座敷童子」と答える。つまり、「ワケありの子だから、それ以上は追及しちゃいけないよ」という暗黙の掟からきてるワケ。

夏目 なんか怪談のイメージが変わりましたね。切なかったり、優しかったり、“愛”がある……。

稲川 わかってらっしゃるね(笑)。怪談には、“情愛”を教えてくれる話がたくさんある。だから、代々受け継いでほしいんです。こういう話を子どもと一緒に共有していければ、凶悪犯罪を犯すような子どもなんて、そうそうは育たないんじゃないかと。

夏目 ホンマやね。私も今度、「みてはいけない」っていうニンテンドーDSの怪談ゲームのイメージキャラクターやるんですよ。心霊写真のお化けを探して、タッチペンで除霊するっていうゲームなんですが(笑)。

稲川 いいね(笑)。みんな、怪談をもっと楽しめばいい。“こっくりさん”なんて、ゲーム性があるから今でも残ってるわけで。楽しみながら、怪談で愛を伝えていきたいね。
(この続きは、「サイゾー」7月号で!)

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最終更新:2008/06/18 19:20
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