不思議で美しい生命の小宇宙を撮らえた『昆虫の王国』
#DVD #動物 #サブカルチャー
蒸し暑い季節になると、開け放たれた窓から、小さな、名前もわからないような虫が部屋の中に迷い込んでくる。眠れぬ夜、つい「うっとうしいなあ」と思ってしまう。「ゴ」のつくヤツでも居ようものなら、叫び声を挙げ、あぶら汗をかきながら夜っぴき格闘してしまう。
でもこの地球上にいる昆虫の数は、実に100万種以上、生物の80%を占めているそうだ。地球上で最も多種多様な生物だといえるだろう。そんな数限りない、昆虫たちをシリアスに、かつおもしろおかしく紹介しているのが、昆虫写真界の草分け的存在として著名な写真家、海野和男氏が監修をつとめるのがDVD『昆虫の王国』だ。
(神秘的な昆虫世界の一部はこちらから)
馴染み深いカブトムシ、クワガタに始まり、花に化けて獲物を捕食するハナカマキリや、苔に擬態して身を守るヨロイコケギスなど、全161種の昆虫の生態を追ったドキュメンタリーフィルムだ。ミヤマクワガタにオオヒラタクワガタ、ヘラクルスオオカブトなんてよく耳にする昆虫の名前も出てくる。ハイイロチョッキリなんてかわいい名前の虫もいる。アリジゴクがウスバカゲロウの幼虫だって、知っていました!?
DVDによると、たくましい昆虫の世界も、温暖化による影響は深刻だという。既に絶滅した種もいるし、絶滅の危機に瀕している種も数多い。ハチが突然、大量死したニュースも記憶に新しい。ハチは花粉の媒介主で、ハチがいなくなると世界の食糧生産が65%もダウンするという。昆虫の存在は、われわれ人間の暮らしにとってなくてはならない共生の間柄なのだ。
小用を足すカブトムシの姿や交尾するクワガタの姿はとてもユーモラスで、身近に感じられる。”役目”が済んだらメスに喰われるオスカマキリの運命といったら……。いや、元々身近な存在であったのだけれど、私たちはいつしか昆虫を汚いものとして見て、その視界にすら入れることが少なくなってはいないだろうか。このDVDを観ていると、少年時代、虫取り網片手に夢中になって虫を追いかけた日々のことが思い出される。このDVDは、きっと”虫愛づる”楽しさを思い出すきっかけとなることだろう。
(文=平野遼)
●海野和男(うんの・かずお)
1947年東京生まれ。少年時代より昆虫に魅せられ、大学卒業後、昆虫写真家として活動を開始する。90年より長野県小諸市に拠点を構え、「小諸日記」WEB上で開始する。94年「昆虫の擬態」で日本写真家協会年度賞受賞。
『昆虫の王国』
世界の昆虫の珍しい生態を昆虫写真の第一人者・海野和男氏の秘蔵映像で徹底紹介!! 世界の珍昆虫、昆虫の不思議、カエルの一生の特典映像付き。
監修、語り: 海野和男/制作協力:海野和男写真事務所、ユニオン映画
製作: GPミュージアムソフト
発売・販売元: GPミュージアムソフト/(C)2008GPミュージアムソフト
価格: 2,940円(税込み)
クワガタ派? カブトムシ派?
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