日刊サイゾー トップ > カルチャー  > 「生きた”小さなメディア”を作れ」若手評論家が語る「新聞・雑誌の死後」(後編)
【宇野常寛×荻上チキ】

「生きた”小さなメディア”を作れ」若手評論家が語る「新聞・雑誌の死後」(後編)

uno_chiki02.jpg右は宇野氏の「PLANETS vo.l6 お笑い批
評宣言」、左は荻上氏が編纂した『日本を
変える「知」』。それぞれ、若い書き手が複
数参加している。

■前編はこちらから。

 ブログも新聞もテレビもすべてフラットに扱われることになったとき、確かに既存のメディア企業はビジネスプランの見直しを求められる。そして今は、上手に対応できてないから嘲笑されてもいる。でも逆に、彼らが適切なノウハウを習得すれば、罵倒にタダノリしてるだけの草の根ブロガーなんか吹き飛ぶでしょ。その時にはメディア企業として「強い」ほうが勝つわけだから。既存のメディアをバカにするだけで、それを最適化する可能性を放棄してしまうのも、違うしね。

 『新世紀メディア論』がいいのは、「誰もが発信者になるから、メディアは素人のものになったんだ」みたいな言説に冷静に対応しているところだよね。今、インディーズのイベントを企画すると大体、コミックマーケットになるか、コミティアになるか、デザインフェスタになるかの三択。コミケはそれ自体が産業として成立する一大祭典で、コミティアは産業としては小さいけれど、メタメディアとして機能する。要するに、出版社の人間が青田買いにやってくることで業界に影響を与えることもできる。一方、デザフェスは単なる社会福祉で、表現難民のガス抜き装置。たとえば「文学フリマ」はせめてコミティアを目指すべきだったのに、デザフェスになろうとしてる。当初の文フリの構想は、芥川賞にノミネートされるかされないかぐらいの、数千人規模の読者がいる人たちにポコポコ書かせるものだったはずなのに、ただの自分探し系イベントになってしまっている。

最終更新:2010/01/29 18:37

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