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『ブラよろ』佐藤秀峰 有料公開で1日10万円売上!”脱・出版社”へ加速

blyoro.jpg『佐藤秀峰 on Web』より

『海猿』『ブラックジャックによろしく』で知られるマンガ家・佐藤秀峰が公式ホームページで自身の作品のオンラインコミックの有料配信を開始。9月7日の公開初日は「1日で、約10万円の収益がありました」と報告した。

 ホームページで編集部とのギャラ交渉や『ブラックジャックによろしく』の「モーニング」(講談社)から「ビッグコミックスピリッツ」(小学館)への電撃移籍の真相などを暴露してきた佐藤が、マンガを自ら”金”に換えるシステムを構築。今後は、佐藤のシステムを使ってほかのマンガ家の作品も公開する予定で、マンガ家の”脱・出版社”の決定的な兆候となっている。

 周辺事情を知るある出版社の編集者は次のように明かした。

「佐藤さんは、公式サイトに公開しているマンガで出版社との原稿料の増額をめぐる交渉、作品の二次使用の無断許可、『ブラックジャックによろしく』連載時のモーニング編集部によるセリフの無断改変などをぶっちゃけています。現役のマンガ家でここまで内情を晒したのは空前絶後といっていいでしょう。最終的に不信感が頂点に達し、『ブラックジャックによろしく』は『モーニング』から『ビッグコミックスピリッツ』へ移籍。タイトルも『新ブラックジャックによろしく』と改めました。その頃から”出版”そのものについて懐疑的になっていったようです」

 マンガ家とマンガ雑誌の編集者は、アスリートとそのコーチの関係にたとえられる。才能のある人材を発掘し、選手の適性にあったメニューを課して、能力をブラッシュアップさせていく。編集者は、単にマンガ家に原稿の催促に行くだけでなく、ストーリーを共に考え、より作品を面白く、売れるものにするという”クオリティの番人”を務めるのが役目だ。

 だが、作家の名前と作品のネームバリューだけで通用するベテランマンガ家にとっては、編集者は、やはり原稿を受け取るだけの”ガキの使い”なのだという。

 前出の出版社の編集者は次のように告白する。

「『ブラックジャックによろしく』は、医療監修をクレジットして、取材をモーニング編集部に任せていましたが、表現に関して重大な誤りがあり、責任の所在を巡って、佐藤さんと編集部が大いにもめたようです。ギャラの交渉でも決裂し、結局「モーニング」とは、袂を分かちました。『スピリッツ』に移籍しましたが、佐藤さんはより制約なく、自由にマンガを表現できるようにオンラインコミックの開設を画策し、ついにシステムを構築したようです。インターネット以前は、出版以外で、マンガを公開する方法はありもしなかった。ところが、ネットでの課金公開が一般レベルでも可能となった今、ネームバリューのあるマンガ家はどんどん自らネットで公開するようになるでしょうね。雑誌への掲載料とコミックの売り上げの印税、さらにグッズのロイヤリティーなどがマンガ家の主な収入ですが、オンライン公開での収益が、それらを上回った場合には、日本のマンガ雑誌業界は崩壊の危機に瀕するかもしれません」

 出版社は、人気の作家を大切にしながら、常に新人マンガ家を育成してきた。人気の作家を目当てに雑誌を読む読者が、中堅、新人のマンガ家の作品も読み、マンガ家の世代交代によって、マンガ雑誌も一定のクオリティを保ってきた。

 だが、ベテランの作家が”脱・出版社”の方向へシフトすると、新人を育てるのが、難しくなってくる。マンガ業界は大きな曲がり角を迎えていることは間違いなさそうだ。
(文=本城零次)

新ブラックジャックによろしく 6

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最終更新:2012/10/11 20:09

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