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吉本興業の”当主”林マサさん逝去で「お家騒動」も終焉へ?

1116yoshimototokyo.jpg吉本興業東京本社

 10月27日、吉本興業の創業者一族当主であるは林マサさんが乳がんで死亡した。これにより、ここ数年世間を騒がせてきた吉本と創業家との”お家騒動”は終結、一連の事件もうやむやに終わる可能性が高くなった。

「吉本のTOB(株式公開買付け)に対して、個人訴訟を起こしていたグループも、林マサという錦の御旗を失ったわけですからね。これでTOBも成立してしまった。創業者サイドは、戦える状態ではありませんよ」(在阪のテレビ関係者)

 事が表立ったのは、2007年1月。創業者の依頼を受けた元暴力団幹部で実業家のM氏が、当時、吉本の副社長だった大崎洋氏(現社長)を大阪市内のホテルに呼び出したことだった。そこでM氏は、脅迫まがいに”大政奉還”、つまり創業家一族を経営陣に送り込むなどの要求をするといった”お家騒動”が勃発。その後、週刊誌誌上でマサさんと、吉本の特別顧問で、創業一族と対立する漫才師の中田カウスとの激しいバトルが展開された。

「その年の株主総会では、M氏に加えて、現経営陣に吉本の顧問職を断られた神戸の元事業家のH氏が参戦したんです。騒動の狙いはマサ氏を利用して、M氏が吉本乗っ取ろうとしたものだったんです」(吉本関係者)

 しかし、吉本の強固な経営体制の前に、M氏の企てはなかなか前に進まず、お家騒動は風化していった。

 ところが、今年1月にカウスが何者かに金属バットで襲われるという事件が勃発。さらに、4月にはカウスに脅迫状が届くという事件も起こった。

「これも、お家騒動の流れで起こったと見られてました。そんななか、吉本がTOBを発表。この差し止めを求めて、19人の株主が訴訟を起こしたでしょ。これも、Mが関与していると言われています。TOBが進めば、事実上、吉本は創業一族の手から離れてしまいますからね。しかし、マサさんが亡くなって、TOBも成立してしまった。終結せざるを得ませんよ。脅迫状事件は、警察は身内の争いということで、捜査は打ち切ったと言われてます。金属バット襲撃事件も迷宮入りの気配が濃厚みたいです」(マスコミ関係者)

 お家騒動は終結したが、カウスの襲われ損に終わりそうだ。

襲撃 中田カウスの1000日戦争

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最終更新:2018/12/10 19:21
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