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刑事映画へのオマージュ満載!『コップ・アウト 刑事(デカ)した奴ら』

B100902-21-01.jpg(C)2010 WARNER BROS. ENTERTAINMENT INC.
公式サイト<http://www.cop-out.jp>

 刑事物のバディ・ムービーはハリウッド映画の定番。そして、アクション映画の刑事役が最も似合うハリウッドスターと言えば、もちろん『ダイ・ハード』シリーズのブルース・ウィリス! 9月4日から公開される『コップ・アウト 刑事(デカ)した奴ら』(ワーナー・ブラザース映画配給)は、そんなウィリスが主演したポリス・アクション・コメディー最新作だ。

 ニューヨーク市警のベテラン刑事ジム(ウィリス)は、相棒のポールと共に麻薬密売ルートを探る捜査の途中で大失態を犯し、停職処分を受ける。給料も止められて金欠の折、離婚した妻とリッチな再婚相手のもとで暮らす愛娘の結婚式代を、実父のプライドに賭けて支払うことに。そこで、超レア物の野球選手カードを換金しようとショップに持ち込むが、遭遇した強盗にカードを盗まれてしまう。ジムが相棒と懸命に探すカードの行方は、麻薬密売を仕切るギャング団のリーダーとつながっていた……。

 監督のケビン・スミスは、少々世間からズレた店員たちの日常の描写と、映画・漫画オタクらしいネタを軽妙な会話に盛り込んだ『クラークス』シリーズなどで知られ、マニアックな映画ファンから支持を集めてきた。俳優としての出演作も多く、『ダイ・ハード4.0』では素顔に近い映画オタクなハッカー役でウィリスと共演。本作はスミス監督の自作脚本ではないものの、彼のそうした資質が刑事映画への「オマージュ」という形で発揮されている。

 特に冒頭の取調室の場面では、ポール役を演じるトレイシー・モーガンが、代表的な刑事映画の名台詞再現をアクション付きで連発し、コメディアンとしてのキャリアで鍛えた物まね芸を披露。それ以降も、刑事物のお約束を微妙にズラしたネタが、会話シーンやアクション場面の中に次々登場する。

 ポールがフランス語由来の「オマージュ」を間違って発音する台詞に象徴されるように、刑事物の定型をスミス監督流の愛で”変奏”した本作。気の合う仲間と鑑賞して、見終わった後にどれだけ元ネタが分かったかで盛り上がる楽しみもある。映画好き、特に刑事物が大好きな人にオススメしたい。
(文=eiga.com編集スタッフ・高森郁哉)

・『コップ・アウト 刑事(デカ)した奴ら』作品情報
<http://eiga.com/movie/54687/>

クラークス

こんなコンビニ嫌。

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最終更新:2010/09/11 15:00
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