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アイドル映画専門映画監督・梶野竜太郎の【アイドル映画評】第20幕

『ラブファイト』──北乃きいを5倍堪能する方法。

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アイドル映画をこよなく愛する「アイドル映画専門」映画監督が、カントク視点でオススメのアイドル映画を、アノ手コノ手で解説します。

●今回のお題
北乃きいを5倍堪能する方法。 
『ラブファイト』
監督:成島出 
女性主演:北乃きい、藤村聖子、桜井幸子

 北乃きいを最初に拝んだのは、2005年ミスマガジン史上最年少グランプリ受賞の時です。

 彼女のファンにとって、昔からのきいちゃんフリーク以外は、ほとんどがミスマガからでしょう。だって14歳でミスマガグランプリ! すごい! その後は、もう言うまでもなく、映画だードラマだーCMだー歌手だーと、怒濤のきいちゃんTSUNAMIが日本を襲いました。

GNBD-1537_L.jpg『ラブファイト』
稔と亜紀は幼なじみ。成績優秀で容
姿端麗、学校のアイドル的存在の
亜紀は、実は喧嘩が特技の最強女
子。いじめられっ子の稔は、幼い
ころから亜紀に助けられてばかり
のヘタレ男子。”オトコオンナ”
とバカにされ続けてきた稔は遂にあ
る日、亜紀よりも強くなること
を決意してボクシングの元日本
チャンピオン、大木のジム
に通い始めるが、亜紀もまた
ボクシングに魅了されていく。
果たして稔は、亜紀を負かして
一人前の男になれるのか?
(Amazonより引用)DVD発売中/
3,681円(税込)/ 販売元:
ジェネオン エンタテインメント

 とは言え、まだまだこれからのきいちゃん! ”絶対ビッグになるであろうアイドル&女優”として彼女を見た場合、”大物女優になってはもはや見られないであろう芝居”を、今のうちに見ておきたいじゃないですか。パンチラ覚悟回し蹴りとか、顔面パンチ鼻血とか、えれ~~~長いキスシーンとか……and more。

 今回紹介するのが、そんなきいちゃんの”であろう”前におさえておくべき作品です。

 舞台は大阪、幼なじみの高校生の男女。男は幼い頃からいじめられっ子。何かあると絡まれて、そしていじめられるが、逃げ足だけは速いヘタレ。

 一方、女の子は成績優秀。メチャクチャ美少女でありながら、実は回し蹴りが得意技という男勝りのケンカ大好き少女。

 昔から助けてもらってばかりで頭が上がらない男は、偶然出会った人が経営するジムに通い、幼なじみの女の子に内緒でボクシングを習い始める。自分で自分を守れるようになって呪縛から解放されたいと、真剣にボクシングに打ち込むのだが、あっという間にばれてしまう。すると、女の子もボクシングにハマってしまい、結局2人は一緒にジムに通い始めるが……。

 正直、とても真面目な青春スポ根ムービーです。真面目な分、きいちゃんを真面目に満喫できる作品なのです。劇中で楽しめるきいちゃんは、

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1.暴れん坊
2.スカートめくり
3.マジ殴られ
4.長いキスシーン
5.ツンデレとは違う女になる

 という5点。それぞれがいつもの女優・北乃きいなのですが、映画のコンセプト自体が戦う男だけでも成り立つにもかかわらず、戦うヒロインとしてのきいちゃんを入れているので必要以上に目立っちゃうんです。まるで昔のドリフの人形劇『飛べ! 孫悟空』のカトちゃんみたいに、「西遊記にいないよ、そのキャラ!……でも入れちゃえ!」と一緒。

 それぞれが最大のヤマ場(?)とも言えるポイントを、順に追って行きましょう。まずは1の”暴れん坊”。この暴れキャラは適材適所なのですが、強いんですよ、とにかく。アイドル映画監督的に見て大きなポイントは、回し蹴りがキレイ! これ、きいちゃんが本当にやっているのか、スタントさんなのかは分かりませんが、気持ちいいくらいバシッっと決めてくれる。戦う女の子で失敗してる映画が山ほどある中(あえて書きませんが)戦闘シーンを短時間勝負にしたのはお見事です。北野たけし監督の『座頭市』くらい勝負がつくのが早い。唯一、イマイチなのは、セーラー服のデザインですかね。あんな温泉まんじゅうみたいな色で、スカートが長いセーラー服……なしでしょ。まーいんですが。

 次は”スカートめくり”。それは、ボーリング場のシーンですが、見え方はしょぼいセーラー服同様、イマイチ。ですが、その行動を! 自らまくり上げる! そのきいちゃんに拍手! 撮影部もあえて引きで撮ってるとことがよく分かっていらっしゃる!! 露出マニア必見ですな。

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 そして3の”マジ殴られ”。きいちゃんが、アイドルでもありながら、女優でもあるんだなという瞬間ですよ、なんせ、ブン殴られて鼻血ぶ~ですからね。『ときめきメモリアル』の榎本加奈子の顔面にマット直撃! 橋から落下! 以来の衝撃かもしれません。またこれが、うまい殴られ方なんだすよ。

 4と5。これは、ツンデレなんつー女子がよくやる、計算ずくの企みの欠片もない、”オンナ”に変わる瞬間をこんもりと堪能できます。いつもケンカ大好きな暴れん坊娘が、ふと女の姿になる。そう、このポイントは、”顔になる”ではなく、”姿になる”というところ。顔だけで、デレェ~~~~っとするのではなく、身体が軽~くですけど、うねるんですよ、女の子特有のU・NE・RIってやつですね! これ、監督がきいちゃんに指示をしたのか、きいちゃんがセリフを発した時に、女として身体が勝手に動いたのか(後半のシーソーのシーンは絶対に監督指示ですが)どっちにしても、軽~く漏れる北乃きいの女漏れっが堪能できます! いやいや、そんな見方で堪能して欲しい♪♪♪

 でも、前述しましたが、この映画で唯一残念なのは、あの制服。あれ、似合う子、いないと思うんですよ。だから、ちゃんとチェックのミニスカートで、白の半そでブラウスで『ラブファイト【夏】』をお願いします!! チェックミニスカートで廻し蹴りっ! くぅ~~!!! 内容一緒でいいからっ!(おいおい)
(文=梶野竜太郎)

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●かじの・りゅうたろう
映画監督・マルチプランナー。1964年東京生まれ。
短編『ロボ子のやり方』で、東京国際ファンタスティック映画祭の部門グランプリを受賞。08年に長編『ピョコタン・プロファイル』でメジャーデビュー。第2回したまちコメディ映画祭 in 台東にて、新作『魚介類 山岡マイコ』を上映。2010年に長編版として劇場上映が予定されている。現在、ニコニコ動画チャンネル『魚介類TV』(毎週日曜日20時~)に出演中。
詳しくは→http://mentaiman.com/
ブログは→http://ameblo.jp/mentaiman1964/

ラブファイト

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●アイドル映画監督梶野竜太郎の【アイドル映画評】INDEX
【第19回】男装女子から漏れる少女の可愛さ『1999年の夏休み』
【第18回】無気力露出系マニア必見! ペ・ドゥナをとことん味わう『空気人形』
【第17回】ヴァーチャル監督視線体験ムービー『テレビばかり見てると馬鹿になる』
【第16回】メイキングDVD希望! アイドル映画の死角”鎖骨”全開の『笑う大天使(ミカエル)』
【第15回】女子高生の体育の時間を、遠くから眺めていたあの頃……『平凡ポンチ』
【第14回】「君はどうしてダメ男ばかり好きになる!?」堕ちてゆく女の美学『ララピポ』
【第13回】あの堀越のりだからできた変身願望映画の傑作!!『特命女子アナ 並野容子』
【第12回】セルフアフレコの美学『カンフーシェフ』加護亜依フォーエヴァー!
【第11回】鈴木美生ちゃんの真の萌声(もえごえ)が男の脳髄直撃!『机のなかみ』
【第10回】バカエロ映画の極×2『まぼろしパンティ VS へんちんポコイダー』
【第9回】「電車男」でカニバリズムで格闘映画の傑作『カクトウ便 VS 謎の恐怖集団人肉宴会』
【第8回】トップアイドルの制服(もちろんミニ)とM男君の快感『ときめきメモリアル』
【第7回】知的に低脳な『秘密潜入捜査官 ワイルドキャッツ in ストリップ ロワイアル』
【第6回】『インストール』──女の子が部屋でひとり。何をしているのか、見たくないか?
【第5回】『お姉チャンバラ THE MOVIE』──ビキニvsセーラー服の恍惚
【第4回】『デコトラ・ギャル奈美』──古きよき時代のロマンポルノ・リターンズ
【第3回】『リンダ リンダ リンダ』──王道的傑作に潜む”多角的フェチズム”
【第2回】『妄想少女オタク系』──初心者歓迎!? BLの世界へご案内
【第1回】『すんドめ』──オナニー禁止とチラリズムの限界点

最終更新:2013/03/13 12:13

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