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決勝進出の8名が決定!ラリー遠田が見た「R-1ぐらんぷり2011」準決勝・東京大会レポ

r-1tokyo2011.jpg熱戦が繰り広げられた準決勝・東京。左上からスリムクラブ真栄田、ねづっち、ユリオカ超特Q、エハラマサヒロ、くじら、中山功太、レイザーラモンRG、楽しんご、中川家・礼二

 1月31日、ピン芸人日本一を決める「R-1ぐらんぷり2011」の決勝進出者8名が発表された。見事に決勝行きを決めたのは、AMEMIYA、佐久間一行、スリムクラブ真栄田、バッファロー吾郎・木村、COWCOW山田與志、キャプテン渡辺、ナオユキ、ヒューマン中村の8名。決勝戦の模様は、2月11日(金)の午後7時から、関西テレビ・フジテレビ系全国ネットで放送される。

 今年の準決勝は、大阪・なんばグランド花月と東京・品川よしもとプリンスシアターで行われた。計80名の芸人が、決勝行きの切符をつかむために激闘を繰り広げていた。1月30日に行われた東京の準決勝から決勝に進んだAMEMIYA、スリムクラブ真栄田、バッファロー吾郎・木村、COWCOW山田與志、キャプテン渡辺の5名の戦いぶりを中心に、準決勝・東京大会の模様をレポートしていきたい。

 説明の便宜上、出番の早い順からAグループ、Bグループ……とグループ分けをして説明していくことにする。なお、主催者の意向により、個々の芸人がどういうネタを演じたかを記事の中で公表することは禁じられている。ネタの内容には踏み込めないため、現場の雰囲気を中心にしたレポートになっていることをお断りしておきたい。

 Aグループでは、一番手の大輪教授をはじめとして、ネゴシックス、サイクロンZ、Gたかしと、過去のR-1ファイナリスト達が立て続けに登場。彼らの安定感のあるネタで会場は早い段階から盛り上がった。特に、マジックの要素をうまくネタに取り入れたサイクロンZ、得意のものまねを生かしたGたかしの活躍が光っていた。

 次のBグループでは、元・地方局女子アナという異色の経歴を持つピン芸人・小林アナが登場。捨て身のネタを見事にやりきって、良くも悪くも観客に衝撃を与えた。次に出てきたくじらは、「追加合格のくじらです」という自虐ネタできっちり笑いを取った。

 Cグループでは、1人目の決勝進出者・AMEMIYAが自作の歌を熱唱するだけの、シンプルな構成のネタで爆笑を巻き起こす。圧倒的な歌唱力を生かしたわかりやすい歌ネタで、一気に自分の世界に引き込める力がある。決勝でも健闘するのは間違いない。

 そして、何と言っても圧巻だったのは、同じグループで2人目の決勝進出者となったキャプテン渡辺。どこか切なさの漂う漫談ネタで、この日一番の大爆笑を獲得した。振り返れば、彼は昨年のR-1準決勝でも、トップクラスの笑いを取っていながら、テレビ向きではないネタを披露してしまったため、惜しくも決勝行きを逃していた。満を持して臨む今年の決勝では、派手に暴れ回ってくれるに違いない。

 Eグループでは、今をときめく「2つの意味で”ゲイ”人」の楽しんごから、お笑い界の奇才・レイザーラモンRGまで、多彩な顔ぶれが並んだ。Fグループでは、アナログタロウ、長浜之人と、「細かすぎて伝わらないモノマネ選手権」で活躍する芸人たちの健闘が目立った。

 そして、Gグループでは、3人目の決勝進出者・ノイズ真栄田(スリムクラブ真栄田)が、M-1で準優勝した勢いそのままに、異様な設定のコントで観客を圧倒した。また、それに負けじと意地を見せたのが、同グループで4人目の決勝進出者となったキムラ・ケブラーダ(バッファロー吾郎・木村)。『キングオブコント2008』の優勝者が、独創的なネタでピン芸でも新境地を見せた。

 最後のHグループからは、COWCOW山田與志が5人目の決勝進出者に選ばれた。毎年、フリップ芸の新たな可能性を追求し続ける山田。今年もまた、めくりにめくりまくる笑いの波状攻撃を決めていた。

 決勝進出者以外の芸人のレベルも高く、誰が勝ってもおかしくないハイレベルな準決勝だった。予選を勝ち抜いた8名の奮闘に期待したい。
(文=ラリー遠田)

【準決勝東京大会・出場者(出番順)】
・Aグループ
大輪教授
杉岡みどり
バイきんぐ小峠
ネゴシックス
サイクロンZ
Gたかし

・Bグループ
小林アナ
くじら
さな
中山功太
くまだまさし
夙川アトム

・Cグループ
AMEMIYA
TAIGA
マナティ
マキタスポーツ
キャプテン渡辺
鈴木つかさ

・Dグループ
メルヘン須長
藤井ペイジ
かたつむり林
竹若元博(バッファロー吾郎)
井上マー
田上よしえ

・Eグループ
横澤夏子
楽しんご
レイザーラモンRG
KICK☆
井戸田潤(スピードワゴン)
長江もみ

・Fグループ
ケンキ
ホリ
鬼頭真也(夜ふかしの会)
ねづっち
アナログタロウ
長浜之人
ユリオカ超特Q

・Gグループ
マリッジブルーこうもと
ノイズ真栄田
オサダショルダー
島田秀平
吉富Aボタン
キムラ・ケブラーダ
やまもとまさみ

・Hグループ
星野卓也
中川家 礼二
スギタヒロシ
COWCOW山田與志
エハラマサヒロ
南野やじ
もう中学生

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振り返る。

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最終更新:2018/12/10 19:09
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