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「いったい目的は何!?」レスラー・ボクサー・格闘家が続々入信するカルト団体の怪

 カルト団体への入信をめぐって、格闘技界に奇妙な騒動が起こっている。

 ある総合格闘技団体に出場していた選手4名が先日、長く所属していたジムを脱退。戸惑ったジム会長が理由を聞いたところ「もっとメンタルが強くなれる道場が見つかった」という返答があったが、他のジムに移籍した様子はなく、4選手が宗教的な瞑想儀式を行っているカルト団体に出入りしていることが分かった。

「選手たちに一体どういうことなのか聞いたんですが”心を鍛えるため”としか答えない」(同会長)

 そこで、その団体について調べたところ、出版社を名乗る会社と各地でメンタルトレーニング的なセミナーを定期開催しており、ほかにも数多くのプロ選手が出入りしていることが判明。プロレスラー6名、ボクサー8名、力士4名、ほか格闘家10名以上。分かっているだけでも多くの格闘家が同団体主催のセミナーに通っている状況だ。

 これだけなら別に問題はないが、奇妙なのは先の総合格闘家たちのように、この団体に出入りすると、なぜか”本業”への悪影響が出ていることだ。

 プロレスラー2名はあるインディー団体に所属していたが、最近は試合数も激減。インディー団体関係者によると「以前は月7~8試合は行っていたものが昨年からは出場オファーをしても”スケジュールの都合がつかない”と断られるようになり、月に1試合程度になってしまった」という。

「レスラーの親から”息子が変なセミナーに通っている”と連絡があったんですが、選手本人に聞いてもハッキリ答えないので……」(同関係者)

 また、千葉県のボクシングジムからは日本ランカー3名と彼らを指導するトレーナーの計4名がこのカルト団体に出入り。なんと現在この4名とも、所属ジムから脱退することをジム側と交渉中だというから驚きだ。

 さらに、都内の相撲部屋からも3名の若い力士が問題の団体の主催するセミナーに参加しており、この部屋の関係者に問い合わせたところ「その力士たちが急に部屋での集団生活から出たいと言い出して困っている」ということだった。

 格闘家たちがこの団体とかかわった途端、一様に妙な行動に走るようになっているわけだが、この団体のホームページに書かれている電話番号にかけてみても「参加に関する問い合わせ以外のことは答えられません」とシャットアウト。

 前出の総合格闘技ジム会長によると「大金をとられている様子もない」とのことで、現時点でこの団体にかかわって直接的な被害などが出たという報告も聞かれてはいない。

「ただ、選手生命にかかわる後ろ向きな行動に走る部分が不安です」(同会長)

 セミナーに参加した選手のひとりは「ラッキーパーソンに選ばれた」というようなことを口走っていたというが、この団体については組織の概要や規模など多くのことがまだ謎に包まれている。厄介なことにならなければいいのだが……。
(文=鈴木雅久)

カルトか宗教か

どっちもいらない。

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最終更新:2013/09/12 21:33
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