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誰でもコンサルタントで一儲けできる!?

後ろ向きな人ほど起業に失敗しないという「5つのルール」とは?

ikinari600.jpg『コンサルタントになっていきなり
年収650万円を稼ぐ法』(集英社)

 会社を辞めて起業・独立というと、バリバリ仕事ができる人が、熱い情熱と大きな野望を抱いてビッグサクセスをつかみ取る! ……的なイメージを持つ人が大半だろう。ところが、ここ数年その流れが変わってきているという。お先真っ暗な今の時代は、高いモチベーションで起業するより、「後ろ向き」な理由で起業した人の方が、成功する確率が高くなっているというのだ。

 そんな見解を展開している、個人向け起業コンサルを手掛け、6月末に11冊目の著書『コンサルタントになっていきなり年収650万円を稼ぐ法』(集英社)を出版したネクストサービスの松尾昭仁氏に、「イマドキ」の失敗しない起業術と、起業に向いているという「プチ・コンサル」について聞いた。

――なぜ、前向きに起業した人が失敗する可能性が高いのですか?

松尾昭仁氏(以下、松尾) 起業には成功する5大ルールがあります。(1)固定費をかけない(家賃、人件費を抑える)、(2)在庫を抱えない、(3)キャッシュフローが健全(前金で代金を頂いてから仕事をする)、(4)リスク管理が自分でできる(下請けは発注先の都合に振り回される)、(5)事業が失敗しても致命傷を負わない(返せないような大借金を背負わない)。前向きに起業すると、変に夢を持ってしまったり、やる気だけが先走りして、資金面や精神面で無理をします。その結果、この5大ルールのすべて逆をやってしまうのです。

――具体的にはどういうことでしょう?

松尾 例えば、「儲ければいいんだ」と意気込み、(1)最初から固定費をかける、「頑張って売ればいい」と(2)在庫を大量に抱える、後から頑張って代金を回収しようとして(3)キャッシュフローがまずくなる、冷静さを失っているので(4)リスク管理がおろそかになる、大借金を背負ってしまい(5)社会復帰できないほどの致命傷を負ってしまう。

――成功の逆ですから、失敗する5大ルールになってしまうわけですね。

松尾 そうです。ところが、満員電車に乗りたくないとか、無能な上司の下にいたくないとか、嫌な取引先にペコペコしたくない、もっと言えばリストラされた、会社が倒産した……。そういう後ろ向きな理由で会社を辞める人は、ある意味、挫折経験者なので、起業しても変な野望を持つこともありません。そこそこ稼げればいい、ほどほどでいいと思っているから、逆に手堅くビジネスを展開できるのです。

――そんな後ろ向きの人にコンサル起業がオススメな理由は?

松尾 コンサルと言うと、みなさん経営コンサルタントをイメージしますが、私がすすめているのはプチ・コンサルです。誰でも人に何か相談された経験があるはずです。誰かが自分に相談してきたということは、その分野については他人から詳しいと評価されているわけです。だったら、後はお金を頂くかどうかの違いだけ。昔からいるお見合いばあさんも結婚コンサル、ちょっとパソコンに詳しければパソコンコンサル、秋葉原のオタクもみんなコンサルになれます。

――でも、クライアント(顧客)はどうやって見つければいいのですか?

松尾 立ち位置を変えればいいんです。多くの人は、そのジャンルのトップクラスに立たないと、人にモノを教えてはいけない……と勘違いしています。でも、考えてみてください。自動車教習所の教官は、F1ドライバーより運転がうまいですか? 下手ですよね。それでも、お客さんが免許を持ってない人なら運転を教えることができます。パソコンに詳しくても、若者を対象にしていたらお金は取れません。でも、中高年や老人を対象にすればお金が頂けます。秋葉原のオタクも、秋葉原に行ったことがない地方の若者を対象にすれば、ガイドとしてお金が頂ける。あるジャンルを一つの三角形としたら、その三角形の外と下に向けて情報を発信すれば、お金は頂けるのです。

――コンサル起業は成功のルールにかなっているのでしょうか?

松尾 先ほどの5大ルールをすべてクリアしています。自分一人で、自宅で始められるので(1)固定費がかからない。商品は知識やノウハウだから(2)在庫がない。『私は前金でやらせていただいています』と言えば(3)キャッシュフローも健全。自分一人でやってることだから、当然(4)リスク管理は自分でできる。初期投資に1円もかからないので(5)事業が失敗しても致命傷を負いません。どうです? 5つすべてクリアしているでしょう?

――とはいえ、自分にできるだろうか? と悩む人も多いと思います。

松尾 今は、百貨店が潰れても味噌ラーメン専門店が生き残る細分化の時代です。ならば、コンサルのネタは細かければ細かいほどいい。ということは、何でもコンサルのネタになる時代なわけです。本当は誰でも人に教えられるネタを持っています。でも、自分のセールスポイントは自分では気づきにくいもの。過去に人によく相談される(た)コンテンツはないか、また、親しい友人や会社の同僚、家族などに「自分に何か教わりたいことがある?」みたいな質問をしてみてください。それでも見つからなければ、私のようなコンサルに相談するのもひとつの手です。誰でも絶対にお金を頂けるコンサルネタは持ってますから。

***

 国も企業も頼りにならない、お先真っ暗社会。プチ・コンサル起業は、個人が生き残っていくための、一筋の光明になるのか!?
(文=山根洋士)

●まつお・あきひと
ネクストサービス(株)代表取締役、起業コンサルタント、セミナープロデューサー。その他大勢から抜け出したい、士業・各種コンサルタント・起業家をトータルで支援する戦略プロデューサー兼コンサルタント。主な著書に『誰にでもできる「セミナー講師」になって稼ぐ法』(同文館出版)、『絶対の自信をつくる3分間トレーニング』(あさ出版)など。

コンサルタントになっていきなり年収650万円を稼ぐ法

やっちゃおうかな。

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最終更新:2013/09/12 13:12
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