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被ばく牛を通して“いのちとは何か”を問う「希望の牧場・ふくしま」写真展

bokujofukushima01.jpg震災直後に生まれた子牛(本写真展から)

 東京電力第一原子力発電所の放射能漏れ事故で、同発電所から半径20キロ圏内の警戒区域に取り残された家畜の保護・飼育活動を続けるボランティア団体「希望の牧場・ふくしま」(http://fukushima-farmsanctuary.blogzine.jp/)が、今月11日から都内で写真展『警戒区域からのSOS「希望の牧場・ふくしま」写真展~小さなふくちゃんが教えてくれたこと~』を開催する。サイゾーも微力ながら応援している同団体の活動をぜひ知ってもらいたい。

 福島県によると、同区域には事故発生前、牛約3,500頭、豚約3万頭、鶏約68万羽、馬約100頭がいた。畜産農家や酪農家は「家畜と一緒に避難したい」と行政に訴えたが、当時は「人命が優先」とされ、泣く泣く家畜を置き去りに避難した。取り残された家畜のほとんどは餓死した。加えて政府は本写真展が開催されるちょうど1年前の5月12日、生き残った家畜の殺処分を決定する。現在も殺処分は続いており、筋弛緩剤を注射された死骸は放射性廃棄物とされ、移動や埋設は許されていない。

 畜主の中には、今も同区域に入り、餌やりを続けているものもいる。そのひとりが警戒区域に指定された浪江町で畜産農家を営んでいた吉沢正己さんだ。「見殺しにはしない」吉沢さんは事故直後から約300頭の和牛の世話を1年以上続けている。昨年7月には個人ボランティアらと警戒区域の家畜を保護・飼育し、被ばく研究に役立てようと「希望の牧場・ふくしま」を立ち上げた。

 本写真展の副題「小さなふくちゃんが教えてくれたこと」とは、福島第一原発前で交通事故に遭い、母親を失い、自らも重傷を負った子牛の「ふくちゃん」が、「希望の牧場・ふくしま」へ搬送され、その後天に昇るまでの約1カ月間の映像記録だ。必死に生き延びようとするふくちゃんとそれを支える農家やボランティアとの心温まる触れ合いが表現されている。

 「希望の牧場・ふくしま」のメンバーでもあり、今回展示される写真を撮影した報道カメラマンの木野村匡謙さんに話を聞いた。

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