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テレビ局映画を批判しても意味がない!? “アンチ・メジャー”を掲げる日プロ大賞の存在意義

 かつて“邦画はダサい”と言われていた時代が長らく続いたが、それとは裏腹に邦画はある種のパワーを育んできたと大高氏は考えている。“洋画はダサくなっているのか”という大高氏の問い掛けは、洋画関係者の奮起を促すためのもの。映画の宣伝や配給は、新しいスタイルをもっと積極的に打ち出すべきだろう。

大高「洋画がヒットしなくても、邦画がその分を補えばいいじゃないかと思う人もいるかもしれませんが、洋画がヒットしなければ確実に日本映画界は崩壊に突き進みますよ。邦画ではなく、洋画で崩壊するんです。東宝1社だけ、テレビ局映画だけしかヒットしない状況では、映画界は枯れてしまう。洋画を含め他社には頑張ってほしいし、今のアンバランスな状態は変えていかないといけない。いまや映画界では、ほとんどの人が“アンチ”の立ち場なんです。だから、ゲリラ戦をいろんなところで仕掛けていく必要がある。大きく言えば、それが“日プロ大賞”の役割でもあるんです」
(取材・文=長野辰次)

●「第21回日本映画プロフェッショナル大賞」授賞式
5月26日(土)テアトル新宿
午後9時30分開場、午後9時45分開演(終演は翌日午前4時50分ごろ)
入場料2800円(チケットぴあで発売中)

・授賞式出席者
西島秀俊(主演男優賞)、榮倉奈々(主演女優賞)、平野勝之、庵野秀明(作品賞)、アミール・ナデリ(監督賞)、前田弘二(新人監督賞)、千葉善紀(特別賞)、緑魔子(功労賞)
※ 新人監督賞の大根仁監督も当日のスケジュールの都合がつけば出席する予定。

午後11時10分より作品賞受賞作『監督失格』、および主演男優賞を受賞した西島秀俊が出演した『ニンゲン合格』『さよならみどりちゃん』を上映。

最終更新:2012/05/24 12:00
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