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「会社が宗教団体に乗っ取られかけたことも……」Overflow・メイザーズぬまきちロングインタビュー

──なるほど。結果、向こうも黒星をつけたから退社せざるを得ないということになったわけですから、『Summer Days』はある意味救世主では?

ぬまきち氏 どうかな~って、感じですね。会社の被害以上に、お客さんへのダメージを未然に防ぐことができなかった責任は感じてます。あと、このことを当時、大手エロゲー雑誌が取材に来て「読者は真実を求めているんです!」というので、全部話したら、掲載されませんでした。「日刊サイゾー」さんはいかがですか?(注:筆者もぬまきち氏も、玄関に猫の死体とか置かれるとイヤなので宗教団体名は書きません、お察しください)

──その後は某巨大宗教団体からは、何もありませんか?

ぬまきち氏 いえ、2ちゃんねるで、彼らの手によると思わしきバッシングがありましたよ。もう見てないのでわかりませんが、今もずっと書き込み続けてるでしょう。サポートに電話が鳴らないときでもネットで「バグが! バグが!」っていう扇動があるのは、こういう経緯だからですしね。彼らが知らないような、名前を出さずに外注でやった仕事なんかでは、同じようなプログラムの仕事でも何も書かれないので、中を見てどうこうと判断してるわけではないのでしょう。逆に言えば、Overflowと名が付けば、なんでも難癖つけたいのだろうなと感じます。『Cross Days』では、広報の女の子がミスをしてボツルートの画像を雑誌に掲載したことがあって、それはそれで怒りはしましたが、開発中の画像と断っていることだし「まあいいか」と放っといたら、何やらその種の人たちがそれらのボツルートをあげつらって、「未完成、未完成」と騒ぎ立てたそうです。で、見るなと言ったのに彼女は気にして2ちゃんねるを見ていたらしく、どんどん心を病んでいって、休みがちになり、ある日突然雑誌に載せちゃったボツルートだけじゃなく、他のボツ素材も含めて一切をどこかに廃棄してそのまま失踪しちゃうという結末に。そのときはさすがに怖いと思いました。囃し立てた人たちは、宗教に扇動されてる自覚はないでしょうしね。

──2ちゃんねるに関しては、ソフ倫からもいろいろとクレームめいたことがあったとか?

ぬまきち氏 ソフ倫の人たちは、2ちゃんねらーが多くて。何かしら、2ちゃんねるに書かれていることがあると「これは真実か?」と呼びつけたり電話かけてきたりするんですよ。電話口で2ちゃんねるのログを読み上げられるのはイヤですよね。と言っても、向こうのわかってるので「そんなわけないでしょ」「ですよね」で終わるんですが、律儀に毎回確認だけは来るので。

──具体的に、どんなことを詰められるんですか?

ぬまきち氏 もう、ことあるごとにすべてですよ。東京大学で講演(http://iii-edu.org/modules/pico/index.php?content_id=10)をした後にも、呼び出されましたよ。参加者がネットにアップしたレポを持ってきて、ひとつひとつ読み上げて「これは、事実か」と。要は、ソフ倫の批判をしていないかの確認なんですけど、そんなの聞くくらいなら来てほしかったかな(笑)。

──そんなにソフ倫と険悪な関係とは知りませんでした。

ぬまきち氏 いや、別に険悪じゃないですよ。今回も『SHINY DAYS』の申請を出しに行ったら「ようやく出るんですね、お疲れ様です」と温かくねぎらってくれました。ささいなことでも何かあると双方連絡を密に取り合って、むしろ親密といえるような気がします。

──今回が最終作ですが、やり残したものはありませんか?

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