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DaiGo vs 藏本天外……「メンタリスト」争奪戦の行方

 映画『メンタリスト響翔』のストーリー紹介ページにはこうある。

「『科学で証明できないものは、信じないで下さい。物事はニュートラルです。』メンタリスト響翔(ひびきしょう)(藏本天外)は、霊感商法をする男に言い放つ。すると、会場にいた者達は目を覚まし、それが偽物だとわかる」

 「実話を基に限りなくリアリティを追求した作品」とのことだが、藏本氏が講演でしているのは、科学で証明できるニュートラルな話のつもりなのだろう。

 2ちゃんねるでは08年から藏本氏のスレッドが立っていたが、その中には藏本氏の経歴を紹介するYouTubeの書き起こしが掲載されていた。それによれば、藏本氏は5歳のときに母親が蒸発し、17歳で父親が割腹自殺(当時、三島由紀夫に次ぐ2人目とのこと)。夜間高校を卒業してから、たくさんのアルバイトを経験し、21歳のときに膵臓ガンで入院。その後、単身渡米したが、再び日本に戻った。2度の離婚など挫折の連続だったが、出会いと別れを経て、「少しは認めてもらえるようになった」という。

 DaiGoとは異なり、なんともテレビでは扱いにくそうなキャラクターだ。

 当のDaiGoは、「NEWSポストセブン」の記事では、特許庁に意見書を出す予定としていたが、現在は静観する構えに切り替えたようだ。同時に、「メンタリストDaiGo」という言葉で商標申請を始めている。

「日本に『メンタリズム』を普及させたのは自分だという自負はありますが、争ってまで商標を勝ち取ろうとは思っていませんので、特許庁に意見書は出しておりません。また、『メンタリスト』については、私がスペシャルサポーターをしている海外ドラマ『The Mentalist』もすでに普及しているくらいですので、天外氏が商標を取得するのは難しいのではないかと思っております」(DaiGo)

 一方、前出のシンビインターナショナルの担当者は、こうコメントしている。

「藏本天外は30年ほど前から、メンタルトレーニングの活動を続けてきまして、メンタルトレーニングからメンタル、メンタリストということで、今回、映画を公開することになり、それに合わせて日本メンタリスト協会を設立することになりました。そのために商標登録を取得する必要が生まれたということです。DaiGoさんの主張について、われわれから対外的なコメントはしない方針です。藏本が使う『メンタリスト』という言葉ですが、文書に見える形で使い始めたのは今年に入ってからですが、セミナーなどでは十数年前から使っています」

 どちらもガチンコ勝負は避けたいよう。人の心を操るプロフェッショナルであるメンタリスト。これも、なんらかの心理的作戦なのかもしれない。
(文=編集部)

最終更新:2012/09/21 21:00
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