日刊サイゾー トップ > 連載・コラム > 連載終了  > ラジオひとりしゃべりの達人?
ラジオ批評「逆にラジオ」第6回

めくるめく複眼思考の、ひとりしゃべりキングダム『宮川賢のまつぼっくり王国』

radiojapanjpg.jpg『宮川賢のまつぼっくり王国』

しゃべりと笑いと音楽があふれる“少数派”メディアの魅力を再発掘! ラジオ好きライターが贈る、必聴ラジオコラム。

 『宮川賢の誰なんだお前は?!』で世間の常識をぶち壊し、『サタデー大人天国! 宮川賢のパカパカ行進曲!!』で素人を意のままに弄び、『夜な夜なニュースいぢり X-Radio バツラジ』(いずれもTBSラジオ)『宮川賢のおはよう! スプーン』(ラジオ日本)でニュースへのキャッチーな入り口をこじ開けてきた宮川賢が、世間でも素人でも社会情勢でもなく、ただひたすら自分自身と向き合うひとりしゃべりの番組が『宮川賢のまつぼっくり王国』(TBCラジオほか、関東圏はラジオ日本 土曜深夜4:00~4:30)である。

 「ひとりしゃべり」というと、いかにも矮小なイメージを受けるかもしれないが、実のところラジオのひとりしゃべりとは、硬軟軽重真面目不真面目全部が入る、非常に魅力的な入れ物なのである。宮川の傑出した能力とは、まさにそういった真面目と不真面目を自在に往来しながら縦横無尽に語れるところで、だからこそ彼は、ニュースとエンタテインメントをつなぐ貴重な存在として重宝されてきた。しかし、それはあくまでも『バツラジ』や『おはよう! スプーン』のように、ニュース番組というカッチリとした枠組みがあって初めて発揮される能力なのでは、と感じていたのだが、この『まつぼっくり王国』でのひとりしゃべりを聴くと、番組の枠組みとは関係なく、いやむしろ枠組みを取っ払った自由な空間においてこそ、すべてを分け隔てなくエンタテインメント化してみせる宮川の能力が存分に発揮されていると感じる。

 ではなぜ宮川には、深刻な話題も暗いニュースも、何もかもを娯楽として提供することができるのか。ひとつには、彼がそもそも劇団の主宰者であり、演出家であり、脚本家であり、俳優であるという点にある。つまり演劇という、深刻なテーマをエンタテインメントとして見せる場の出身である、というのもあるが、より重要なポイントは、彼には劇団を構成する複数の重要な役割がすべてひとりでできてしまうという点にある。複数の役割をこなすには当然、複数の視点が必要になり、特に脚本や演出を手掛けるとなるとすべての俳優の視点が必要になる。これは単に「だから宮川賢はいろいろできてすごい」という話ではなく(もちろんすごいが)、宮川がどんな話題にもエンタテインメントとしての切り口を見だして提供できるのは、彼が常に複数の視点を持ち合わせている人間であるからだ。


123

めくるめく複眼思考の、ひとりしゃべりキングダム『宮川賢のまつぼっくり王国』のページです。日刊サイゾー芸能最新情報のほか、ジャニーズ/AKB48/アイドル/タレント/お笑い芸人のゴシップや芸能界の裏話・噂をお届けします。その他スポーツニュース、サブカルチャーネタ、連載コラムドラマレビューインタビュー中韓など社会系の話題も充実。芸能人のニュースまとめなら日刊サイゾーへ!

ページ上部へ戻る

絶対的満足度の至宝店すべて見る

人気連載すべて見る

元木昌彦の『週刊誌スクープ大賞』

「週刊現代」「FRIDAY」の編集長を歴任した"伝説の編集者"元木昌彦による週刊誌レビュー

“キング・オブ・アウトロー”瓜田純士、かく語りき

“キング・オブ・アウトロー”瓜田純士の最新情報をお届け! 嫁・麗子も時々登場。

テレビウォッチャー・飲用てれびの『テレビ日記』

テレビの気になる発言から、世相を斬る!

じゃまおくんのWEB漫クエスト

マンガレビューブログ管理人じゃまおくんが、インターネットに埋もれる一押しマンガを発掘!

腹筋王子カツオ『サイゾー筋トレ部』

“腹筋インストラクター”腹筋王子カツオさんが、自宅でも簡単にできるエクササイズを紹介!

プレスリリース入稿はこちら サイゾーパブリシティ
イチオシ企画

【PR】DYM・水谷佑毅社長の野望とは?

医師免許を持つ、ベンチャー経営者の異色の半生!
写真
特集

NEWS手越祐也、崖っぷち!

相次ぐスキャンダルに滝沢激怒、ジャニーズ退所も現実味!?
写真
人気連載

ビートたけし、裏の素顔

 レギュラーを務めるTBS系情報番組『新・情...…
写真
インタビュー

『表現の不自由展』の裏側

『宮川賢の誰なんだお前は?!』で世間の常識をぶち壊し、『サタデー大人天国! 宮川賢のパカ...
写真