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吉本芸人ナマモノBL騒動から見えた問題点 “ローカルルール”と“一般人排除”が暗黒の二次元規制を作る?

frwearafeg.jpgざわざわレボリューション動画 ‐
ニコニコ動画(原宿)

 8月上旬、吉本新喜劇の芸人が先輩芸人のBL同人誌を同人誌即売会で発売することを告知したところ、腐女子らの怒りを買い、謝罪に追い込まれる事件が起こった。実はこの事件、単に同人誌の事情に疎い芸人の“痛い”行動だけとは言い切れない、複雑な問題を明らかにしている。

 事件のきっかけは、ニコニコ生放送内のコンテンツ「ざわざわレボリューション」の番組企画。ここに出演していた芸人たちによる「同人誌即売会に参加しよう」というものだ。視聴者へのアンケートの結果、先輩芸人をネタにしたBL同人誌を制作し、8月18日にインテックス大阪で開催される「SUPER COMIC CITY関西19」(主催:赤ブーブー通信社)に参加することになった。会社やネタにされる当人には、許可を得た企画だった。ところが、これを公表したところ、激しい批判を浴びたのだ。

 というのも、実在する芸能人をネタにしたBLは“ナマモノ”と呼ばれ、興味のない人には見せないことを示す「一般禁」、本人や関係者には見せない「事務所禁」というローカルルールが存在する。ゆえに「ナマモノサークルさんを本人バレさせて、ジャンルを潰す気なの?」といった批判が、Twitterなどを通じて湧き上がったのだ。また、ニコニコ生放送で始まった企画ゆえに、会場内で撮影されるのではないかとか、芸人目当てに一般人が参加するのではないかと、騒ぎは妄想で拡大していったのである。

 結局、参加予定の芸人は「『ローカルルール』というものに関しては勉強不足だったことも認めざるを得ません」と謝罪し、参加を中止するに至ったのである。

 この一連の騒動からは、2つの問題が見えてくる。ひとつは、特定ジャンルのローカルルールを、最初から押しつけることの正当性である。同人誌即売会には、暗黙の了解ともいえるマナーやルールが存在する。それは、同人誌即売会が年月を重ねて、作り上げてきたモノである。しかしながら、同人誌即売会の中のいくつかのジャンルには同人誌即売会に精通した者でも、疑問を感じざるを得ないローカルルールが、当然のこととして行われているものもある。そんな明文化もされていないし、身内でのみ通用してきたローカルルールを、当然のこととして押しつける正当性があるかは、大いに疑問だ。

 そして、もうひとつの大きな問題は、もはや同人誌即売会に参加している以上は、世間の目を避けることはできないということである。

 昨年『黒子のバスケ』脅迫事件をめぐる騒動の中で、同人誌即売会に行列する群衆を撮影し報道したテレビ局が、主催者から抗議される事件もあった。同人誌即売会の参加者は、「一般人」が入ってくることや、報道などを通じて世間の目に晒されることを、非常にイヤがることが多い。しかしながら、同人誌即売会が、地下の秘密クラブで開催されているわけではなく、公共の施設を使って開催されている以上は、ジャンルに詳しくない、あるいはオタク文化に興味のない人の目に晒されるのは当然、覚悟しなければならないことだ。

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