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迷惑行為も偽装表示も当然!? 罰金総額14億円超でも止まらない中国“虚偽・誇大”広告事情

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 罰金の金額が最も大きかったのはP&Gの「Crest」という歯磨き粉ブランドで、その罰金は過去最高の603万元(約1億1,758万円)。中国人なら知らない人はいない台湾の人気芸能人、小Sことシュー・シーディーが出演するCMは、「10年間でたまった歯のくすみ、たった1日で歯が真っ白に」と美白効果をうたい、画像修正しまくった真っ白な歯で使用効果を猛烈アピール。さすがにCMを見ている中国の消費者も「そんなわけないだろ!」とツッコミを入れるレベルだが、広告としてやりすぎの感は否めない。

「五粮液春夏秋冬酒」という中国産高級酒をめぐっては、『名酒坊』というテレビ番組中のCMで「生放送中のこの番組だけの特別価格を、後でお伝えします」と言いながら、偽の生放送だったことで15万元(約292万円)の罰金に。

 さらに「学尔森」という教育機関については「全国最大、最も専門的な教育機関」「33万人以上の学生が第1級建築士試験に合格」「中国1万人の建築家のうち当校卒業生は6,109名を占める」などの大ボラを吹いて4.5万元(約395万円)の罰金を科せられた。
 
 広告に関する法制度が強化されている、ということだが、そもそも中国人は基本的に知らない人やモノを信じない。中国の広告は作っている人も見ている人も、それを信じていないということが前提だったのではないだろうか?

最終更新:2015/03/11 21:00
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