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“シブヤコール”がマレーシアを揺らした!! 世界メジャーが「格闘家・渋谷莉孔」を発見した夜

――具体的に何が上手かったですか?

渋谷 パンチを打つとき、顔を斜めにズラしながら打って来るんですよ。それに気付いたのは3ラウンド目でした。なんか(自分のパンチが)当たりづらいな、と思ったんですけど、相手は俺のパンチに合わせて、斜め下に頭をちょっとズラしながら打っていた。それをちゃんと試合中にもできているのは、さすがチャンピオンレベルって感じです。

――戦っている当事者の率直な実感として、試合中、主導権はどちらが握っていましたか?

渋谷 2ラウンド目あたりからずっと、こっちが上回っているな、という感触がありました。相手の寝技も打撃も俺には効かなかったけど、相手が受けたダメージは、ハンパなかったと思う。ボディーなんか、完全に効いていましたから。5ラウンドでも、金的だって逃げていましたけど、あれ、ボディーに入っていましたから。俺がボディーにヒザ蹴りするたびに「ウッ」「ウッ」っていう苦しそうな声がすんごい漏れていた。だから俺はずっと、相手の腹を見て笑っていたら、相手はどんどん下がっていった。よっぽど痛かったんでしょうね(笑)。

――渋谷選手が相手を終始飲み込んでいた、と。

渋谷 間違いないです。あと、先月のインタビューでも予告した通り「一本拳」で攻め続けて、相手が倒れかかった場面もありました。ガンガン行き過ぎて、ここが切れちゃいましたけど(笑)。

shiburiku_image18.jpg「一本拳」のやり過ぎで、人差し指に裂傷が!

――しかし、最終ラウンドに限って言えば、余力はありそうなのに手数が少なかったのが、もったいなく思えました。

渋谷 相手の蹴りの長さに惑わされました。考え過ぎ。これはホント、大失敗。最後、もっと手数が多ければ、勝っていたかもしれませんね。

――セコンドの大沢さんにお聞きします。モラエスの寝技は効かないかも、と気付いたのはいつですか?

大沢 僕らのほうが渋谷よりも先に、そう思ったんじゃないかな。戦前は、やられるとしたら寝技だろうな、と思っていたけど、1ラウンドも2ラウンドもバックポジョンを取られても逃げ切ったので、「これ、いけるじゃん!」と。ただ、寝技から逃げられると思ったことが、実は敗因でもあるんです。本当はタックルを切って打撃で勝負してほしかったけど、切るよりはバックを取らせて逃げちゃえばいいや、という感じになって、グラウンドの展開が長引いちゃって、判定に影響した部分もありますからね。

――それにしても、渋谷選手はなぜあんなにも寝技をひっくり返すのが上手いのでしょうか? ブリッジの強さを指摘する声もありますが、大沢さんはどう思いますか? 技術的な解説をお願いします。

shiburiku_image19.jpg大沢代表と渋谷

大沢 それがわかったら、みんながやれるわけで。それは本人に聞いてもらったほうがいいかも。まあ、ブリッジが強いのは確かだけど……。

渋谷 僕は前世が人間じゃなく、「橋」なのかもしれません。

大沢 うん、橋かもな(笑)。

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