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週刊誌スクープ大賞

「マスコミ大嫌い」のプロ野球巨人・高橋由伸“不倫ベッド写真”報道で次期監督も絶望!?

 今週は各誌が山口組分裂の話を扱っている。現代はヤクザに詳しいノンフィクション・ライターの溝口敦氏の「緊急寄稿」、ポストはやはりヤクザに詳しいフリーライターの鈴木智彦氏に書かせている。

 だが、なぜ分裂が起きたのか、その真相やこれからについてはまだまだ情報が少ないようだ。文春でこう語っているのは山口組某幹部だ。

「拳銃や防弾チョッキの値段が高騰していて、すでに品薄状態です。抗争になると、相手方の構成員を拉致し、人質交渉が行われることがありますが、今回、ウチの組では『組員がさらわれても一切交渉はしない。自己責任で身辺に注意するように』と通達が出ています。これは、『どんな犠牲を出してでも徹底的に戦う』という意思表示です」

 不謹慎だが、私のような『仁義なき戦い』世代は、自分にさえ火の粉が降りかかってこなければ、この手の話は大好きである。

 山口組は、14年末の時点で構成員・準構成員などを合わせると約2万3400人、全国の暴力団の43.7%を占める国内最大の暴力団組織である。

 一枚岩だと思われていたが、そうではなかった。分裂の火種は、名古屋対神戸の対立だという。傘下団体幹部がこう話す。

「先代の渡辺芳則五代目が神戸の山健組だったように、それまでは関西から組長が選ばれてきた。司六代目は関西以外の組織で初めてトップに立った。山口組には『本部』と『本家』という考え方がある。本部は神戸の総本部で、本家は組長の出身組織。つまり現在の本部は神戸で本家は名古屋になる。それに違和感を覚える直参は少なくない。山口組は日本中に組員を抱えるが、やはり中心は関西であるべきだという考え方は根強い」

 また、司六代目組長の方針に対する反発も強かったようだ。

「六代目は組の統制をことのほか重んじていた。直参は関西に来たら必ず本部(神戸)に顔を出さなければいけない決まりがあった。(中略)上納金制度も厳しかった。組の規模によって違うが、およそ月に80万円。それ以外にも本部が販売するミネラルウォーター、石鹸や歯ブラシなどの日用品の購入の強制、各組長の誕生日会へのお祝い金など、とにかく金銭の支払いが発生する。暴排条例(暴力団排除条例)などの締め付けでヤクザのシノギが限定されて稼げない時代だけに、厳しい上納に不満を抱く組は多かったようだ。雑貨屋のようなシノギしか認めず、しかもトラブルを起こすな。これでヤクザといえるのか?」(同)

 別の傘下団体幹部もこう語る。

「今年の夏前、司六代目が七代目に弘道会の幹部を指名しようとしているという情報が出回った。これには、“次は関西に実権が戻ってくる”と思っていた直参たちが猛反発。さらに、将来的には本家を名古屋に移動させる案があるという話も出た。それからしばらくして、この脱退騒動が起きた。造反した組長たちには、“名古屋から山口組を取り戻す”という思いがあるはずだ」

 文春で、来年行われる伊勢志摩サミットの玄関口である名古屋に山口組が移転するなど許さないと警察庁幹部が息巻いているが、破門された組長たちは新団体を「神戸山口組」とし「代紋は本家山口組と同じく、山菱を使用し、その真ん中に“神戸”の文字が入る」(新潮)といわれているそうだから「名神戦争」勃発は避けられないだろう。

 分裂となればシマの奪い合いで都内の盛り場、銀座、赤坂、新宿はどうなるのか? 新潮で溝口敦氏が、暴排条例があるので表立ってはみかじめ料を取るわけにはいかないが、クラブやキャバクラではいまでも払っているところがあるし、アングラカジノや風俗店などはトラブル処理を警察に頼むわけにはいかないから、暴力団に頼まざるを得ないと語っている。

「暴力団のシマ(縄張り)は地域ではなく、店ごとに分かれています。これから、山口組が押さえているシマの分捕り合戦が始まる可能性が高い」(溝口氏)

 これに最近勢力を伸ばしているといわれる「半グレ」集団が加われば、都心の歓楽街が血の海になるかもしれない。恐いけど見てみたい気もするが。
(文=元木昌彦)

最終更新:2015/09/07 21:00
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