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「消費者金融のCMに出る女優はサイテー?」タレントを契約解除に追い込む、韓国“過激”広告クレーマーたち

leiku.jpgレイク電車広告

「全額返金保証」をうたったRIZAP(ライザップ)や、東京五輪エンブレムをめぐる盗作疑惑など、このところ日本では広告トラブルが相次いでいる。不特定多数が目にするものだけに、見る人への配慮は重要だが、お隣・韓国でも企業のイメージアップにつながるはずの広告に対して、日常的なクレームが集まりやすい。

 最近でも、大手酒造メーカーであるロッテ酒類の人気焼酎「チョウムチョロン」の広告に、クレームが殺到している。問題となったのは、9月18日に同社のFacebookにアップされた映像広告に挿入されたキャッチコピーだ。

「酒とガールフレンドの共通点は、長く付き合うほど、財布が空になっていくことだ」

 最近、女性蔑視の風潮が強まっていると批判される韓国だけに、この広告を見たネット民の反応が実に過激だ。

「ガールフレンドではなく、愛人と書けばまだ納得できるのに、コピーライターはバカか?」
「日本企業ロッテが、まだ韓国に残っているとは……ロッテ商品の不買運動に発展させるための油を注いでいるのか?」

 結局、多くのバッシングを受けたこの広告は、掲載からわずか3日後に削除された。今回の一件は、誤解を招く表現を用いたロッテ酒類側に落ち度があるだろう。しかし、韓国ネット民によるクレームの矛先は、こうした明らかな企業側の失態だけにとどまらない。

 時には、イメージの悪い企業の広告に起用されたタレントに対するバッシングも起こりうるのだ。例えば9月中旬、人気女優コ・ソヨンが、日系金融会社「Jトラスト」のイメージモデルとしてCMに出演すると、「庶民を苦しめる消費者金融のCMに出るなんて、見損なった」といった批判の声が相次ぎ、同25日に彼女は広告契約の解除を申し出た。

 同社のオファーを『チャングムの誓い』で日本でも知られるイ・ヨンエが断っていたことも発覚して、より炎上する燃料となっている模様だ。ちなみに、日本でも「新生銀行カードローン レイク」のCMにAKB48の柏木由紀、横山由依、高橋みなみなどのメンバーが出演しているが、イメージの低下や大規模なバッシングに発展したという話は聞いたことがない。韓国においては、経済鈍化に伴う自己破産者が増えていることから、特に消費者金融のイメージは最悪に近いのだ。

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