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障害者400人が隔離・鎖に繋がれた「呪われた村」! 恐ろしいほど残酷な差別の実態とは?=インドネシア
2016/04/01 09:15
■政府にも改善する気“なし”
国際人権NGO「ヒューマン・ライツ・ウォッチ」が今月21日に公開した調査結果によると、インドネシア人の障害者のうち、約57,000人が家族から拘留・隔離(パスン)された経験を持ち、うち18,000人は現在も継続している可能性があるという。
画像は「The Daily Mail」より引用
各国から寄せられる人権侵害との非難を受け、インドネシア政府は1977年に障害者を虐待することを正式に禁止したが、約40年を経た現在も、状況はほとんど変わらない。2億5,000万の人口にもかかわらず国内に精神病院はわずか48しか存在しないうえ、障害者福祉制度も整備されないなど、政府に本気で障害者たちを取り巻く環境を改善しようとする意志があるのか、疑わしいというのが実態のようだ。
画像は「The Daily Mail」より引用
なお、写真のカルベット村について、地元当局は「近親相姦と栄養(特にヨウ素)の不足が原因で障害者が多く生まれている」と公式に発表しているが、真相は定かではない。
日本も、過去には障害者が誕生したことを“一家の恥”と捉え、できるだけ世間から遠ざける習慣が存在した。しかし、時間をかけて少しずつ、(現状でも十分とはいえないものの)人々の意識から変化してきたのだ。まだまだ道のりは長そうだが、インドネシアも今すぐに何らかの施策を講じなければ、障害者たちが地獄の苦しみから解き放たれる日は永遠にやって来ないだろう。
(編集部)
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