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映画史上もっとも“陰鬱な日本映画”月間が到来!! 無差別暴行、連続殺人鬼ほかドス黒映画が集中公開

katsuragi-jiken『その夜の侍』で監督デビューした赤堀雅秋監督の第2作『葛城事件』。家族が崩壊していく姿を冷徹に見据えている。

『ディストラクション・ベイビーズ』は若いキャストや監督たちに、将来の映画界を担って欲しいという想いも寄せられた作品のようだ。ちなみに大場プロデューサーは日活から東京テアトルに出向している身。日活が製作した『ヒメアノ~ル』『日本で一番悪い奴ら』についても聞いてみた。

「吉田恵輔監督の『ヒメアノ~ル』は古谷実さんのコミックが原作ですが、これはプロデューサーがオファーしたものではなく、吉田監督がずっと前から映画化を希望していたもの。企画にGOサインが出たのは、やはり日活が製作・配給した白石和彌監督の『凶悪』の成功が大きい。ピエール瀧、リリー・フランキーが実在の凶悪犯を演じた『凶悪』が単館系では大ヒットといえる2億円の興収結果を残したことで、犯罪ものもうまく作ればビジネスとしても成功することが分かった。『ヒメアノ~ル』はV6の森田剛が出演OKしたことも大きな決め手になったでしょう。白石監督の新作『日本で一番悪い奴ら』は、綾野剛主演作として『凶悪』以上のヒットが狙える作品。俳優たちも実人生では経験できないようなハードな役を演じることを望んでいるんだと思いますよ」

 三浦友和が殺人犯の父親という難役を演じたシリアスドラマ『葛城事件』、西島秀俊が犯罪心理学者に扮した『クリーピー 偽りの隣人』は、どちらも温かく幸せなはずの家庭の中にドス黒い暗黒面が潜んでいることを暴き出した作品。他人事だとは言い切れない怖さがある。今回取り上げた“陰鬱な日本映画”は、華やかな少女コミック原作の映画とは真逆のベクトルにあるものばかり。キャストのみならず観客にすら“痛み”を強いるが、それだけ観た者の記憶に強く刻み込まれる作品でもある。人間のダークサイドに踏み込んだ陰鬱な日本映画たち、おひとついかがだろうか。
(文=長野辰次)

『ディストラクション・ベイビーズ』
監督・脚本/真利子哲也 脚本・喜安浩平 音楽/向井秀徳 出演/柳楽優弥、菅田将暉、小松菜奈、村上虹郎、池松壮亮、北村匠海、岩瀬亮、キャンデイ・ワン、テイ龍進、岡山天音、吉村界人、三浦誠己、でんでん 
配給/東京テアトル R15 テアトル新宿ほか公開中
(c)2016「ディストラクション・ベイビーズ」製作委員会
http://distraction-babies.com

『ヒメアノ~ル』
原作/古谷実 監督・脚本/吉田恵輔 出演/森田剛、濱田岳、佐津川愛美、ムロツヨシ、駒木根隆介、山田真歩、大竹まこと 
配給/日活 R15 TOHOシネマズ新宿ほか公開中
http://himeanole-movie.tumblr.com

『葛城事件』
監督・脚本/赤堀雅秋 出演/三浦友和、南果歩、新井浩文、若葉竜也、田中麗奈 
配給/ファントム・フィルム PG12 6月18日(土)より新宿バルト9ほか全国公開
(c)2016「葛城事件」製作委員会
http://katsuragi-jiken.com

『クリーピー 偽りの隣人』
原作/前川裕 脚本/黒沢清、池田千尋 監督/黒沢清 出演/西島秀俊、竹内結子、川口春奈、東出昌大、香川照之、藤野涼子、戸田昌宏、馬場徹、最所美咲、笹野高史 
配給/松竹、アスミック・エース 6月18日(土)より丸の内ピカデリーほか全国公開
http://creepy.asmik-ace.co.jp

『日本で一番悪い奴ら』
原作/稲葉圭昭 脚本/池上純哉 監督/白石和彌 出演/綾野剛、YOUNG DAIS、植野行雄(デニス)、矢吹春奈、瀧内公美、田中隆三、みのすけ、中村倫也、勝矢、斎藤歩、青木崇高、木下隆行(TKO)、音尾琢真、ピエール瀧、中村獅童
配給/東映、日活 R15 6月25日(土)より全国ロードショー
http://www.nichiwaru.com

最終更新:2016/05/30 17:00
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