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次世代の天才憑依型芸人 ロバート秋山「僕が一番クリエイターなのかもしれない……」

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――トリオとピンで、ネタはどう分けているんですか?

秋山 そうですね。やっぱりネタにおいて確実にウケるのは、トリオのときなんですよ。馬場が乗っかって、山本がツッコんで……。だから、思い浮かんだネタは、まずロバートのところに持っていく。そこで3人で「これ使えないな」「3人いらねぇな」ってなったら、俺一人でやります。逆に、一人でやって見つけたネタを、3人でやることもあります。「体ものまね」はまさにそうで、「お面を渡す役」を作ったほうが面白かった。

――「体ものまね」は、『はねるのトびら』の番組終了あたりから始めたんですよね。

秋山 『はねる』が続いて、レギュラーはほぼそれしかなかったし、終わった時に「あいつら、ほかに何もねぇな」って言われるのイヤだなぁって思っていたんです。その時に、たまたまテキトーにやったのが「体ものまね」だったんですよ。だからちょうどいい感じに、途切れずにこの世界にいれたっていう感じですかね。『はねる』の最終回で「好き勝手やってください」って言われたからこそ、出せた。

――秋山さんは「好き勝手やってくれ」と言われたほうがいいんですね。

秋山 もう完全にそう(笑)。僕の場合は、自由になる時間をいただいて、話しやすい相手……僕だったらずっと一緒にやっている同年代の作家さんがいるんですけど、その作家さんと雑談しながら、お互いにわかり合ったネタをチョイスして……っていうのが最高ですね。全権限こちらにいただければ、それだけ濃いものができる。

――秋山さん自身が、一番のクリエイターじゃないですか。

秋山 そう、僕が一番クリエイターなのかもしれません(ニヤリ)。でも、やりたいことをただやってるだけなんですよ。

――悪意ギリギリのところを突いてくるキャラクターのクリエイション、すごい(笑)。

秋山 根本的に、バカにしてるんだと思います。ちょっとカッコつけすぎてる人とか、絶対に忘れないですから(笑)。

――いかに相手にバレないようにバカにするか、ですよね。

秋山 そうなんですよ。だけど、それをあえて言っちゃう人とか、いるじゃないですか。「バカにしてますよ~」って。直接「こういう人っていません?」とは言わずに、温度と空気わかってくれる人たちとそれを共有するところに面白さがあると思うんだけど。

――そういう芸風が出せるようになるには、確かに時間が必要だったかもしれませんね。

秋山 ある程度の「味」みたいなものは必要だと思います。だってこれ、若造がやったら鼻につきますよ。かといって、おじさんすぎてもダメだろうし。ちょうどいい年齢になったんだろうなと思う。

――このインタビューも、どこかの誰かになりすましていたりして……。

秋山 それは否定できない(笑)。
(取材・文=西澤千央)

●「THE EMPTY STAGE 2016 SUMMER」
日時:8月1日(月)~14日(日)
平日19:30開演、土日祝13:00/17:00開演
場所:「BENOA銀座店」(東京都中央区銀座6-13-16パセラリゾーツ銀座店B3F)
主催:吉本興業株式会社/株式会社フジテレビジョン
チケット:前売3,900円/当日4,300円
HP:http://the-empty-stage.jp/

最終更新:2016/07/12 14:00
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