日刊サイゾー トップ > 連載・コラム > 週刊誌スクープ大賞  > 天皇陛下生前退位に“猛反発”
週刊誌スクープ大賞

天皇陛下「お気持ち表明」と、生前退位に“猛反発”する日本会議の言い分とは

 さて、天皇が今日(8日)「お気持ち」を述べたが、天皇の生前退位に対して保守派、中でも「日本会議」が猛反発していると文春が報じている。

「本当に、宮内庁は生前退位のスキームが整うと考えているのでしょうか。生前退位を実現するには、何はさておき皇室典範の改正などが必要。保守層の猛反発はすでに始まっています。陛下が法改正を伴う皇室制度の変更について『お気持ち』を述べられることを、『政治的なモメンタムを促すのはいかがなものか』と指摘している保守論客は多い。ハレーションは避けられないでしょう」(ベテラン宮内庁担当記者)

 保守メディア上では「皇室典範の改正を断固阻止せよ」という主張も始まっているようだ。その中心的存在は「日本会議」の関係者たちであるという。会員数は3万8,000人といわれる。

「我々は、男系男子の天皇を支持し、女系天皇・女性宮家創設には反対です。昭和二十二年に旧典範が現行典範に改められはしたが、万世一系の男系男子による皇位継承についてはしっかりと維持されてきたのです」(日本会議の関係者)

 日本会議の中枢の1人で憲法学者の百地章・日本大学教授は、もし生前退位の「お気持ち」が表明されるとすれば、憲法に抵触する恐れがあると指摘するのだ。

「本来、天皇陛下の内々のご意見が外部に漏れたこと自体が問題ですが、仮に陛下のご意向によって、法改正に着手せねばならないとすれば、これは立憲君主制の否定です。日本国憲法第四条では〈(天皇は)国政に関する機能を有しない〉とされています。陛下のご意向は忖度すべきですが、国会や内閣が法的に拘束されることがあってはなりません。ましてや陛下に直接『お気持ち』を語っていただくなど、宮内庁の責任逃れだと言える」

 百地氏は、典範改正ではなく摂政を置くことで事態の打開を図るべきだという。

 また日本会議で政策委員会代表を務める大原康男・國學院大学名誉教授は、「仰ぎ見る存在としての天皇こそ、有難いのだ」と説いているそうだ。

 この辺で日本会議側の見解を紹介するのはやめて、千代田関係者の考えを紹介しよう。

「国事行為の代行者たる摂政ではなく、行為をお譲りすることが、五十六歳を迎えた皇太子さまのご自覚を促すのに必要でした。また皇太子ご夫妻が両陛下となられ、万が一雅子さまが十分にお務めを果たせないような事態が起きれば、さらに次代の秋篠宮さまに繋ぐことができる制度設計を、陛下は熟慮の末に思い描かれたのだと思います」

 メディアの調査では、国民の8割は天皇の生前退位を支持しているという。ということは、天皇に生前退位をさせてあげようというのは国民の総意である。

 国民の一人として、保守層の外圧などは気にせず、天皇の「お気持ち」を尊重してあげたいと思う。

 8日午後、天皇は10分間のビデオメッセージが流されたが、そこでいわんとしたことは、「日本国憲法を遵守する」「国事行為は縮小してはいけない」。したがって、それができなくなれば生前退位して皇太子に譲りたい。「生前退位しても摂政は置かない」。最後にこうしたことが国民の理解を得られることを願っていると述べた。

 政府は天皇の意思を尊重し、すみやかに対応すべきだろう。

【巻末付録】

 今週のポストはなぜ現代より30円高いのか? DVDの付録がついているのだ。「昭和から平成へ『伝説のAVヒロイン』10人の美女が甦った」。星野ひかる、長瀬愛、憂木瞳、朝岡実嶺、白石ひとみ、林由美香、冴島奈緒、後藤えり子、長谷川瞳、村上麗奈などのAV嬢が出ているDVDである。

 グラビアはお懐かしい「謎の美女YURI再会」。YURIも何か年を召された感じがする。「妻の名は塔子 私の知らない女」。後半は「世界が誇るニッポンの美熟女・北条麻妃美ボディ101ポーズ」とあり「後ろから前から上から下から北条さん」。いくつだが知らないが少し垂れ気味のお尻がいいね。

 現代の巻頭グラビアは「NHK朝ドラ『とと姉ちゃん』次女役で人気急上昇の 相楽樹」のセクシー。

 後半は「元日本テレビ人気No.1アナウンサー脊山麻理子」、たしかに36歳には見えない若々しさ。なかなかセクシーだ。

 袋とじは「淑女の皆さん、気をつけて『超高感度』防犯カメラであなたはこんなに見られている!」。なるほどこんなに暗くても草むらの中でも、バッチリ見えてしまうのか。防犯カメラをチェックするお巡りさんたちはさぞかしニヤニヤしていることだろうな。

 お次は「あの有名進学校の元物理の先生が大胆ヘアヌード 小川桃果さん・26歳」。こんな物理のセンセイがいたらもっとできるようになっただろうと、当たり前の感想。

 袋とじは「すべて新撮、撮り下ろし 壇蜜 究極のヌード独占公開」。もう見飽きた感は否めないな。

 記事は、ポスト恒例の「死ぬまでSEX」は、「真夏の死ぬまでSEX特別編 美熟女サミットin神保町開催」。よくもまぁこんなに集めたものだ。年増オンナたちによるワイ談特集である。

 現代の「シリーズあの素晴らしいSEXをもう一度 夏休み合併特大号スペシャル」で、「あなたの暮らしに役立つちょっとしたSEXの知恵」。見出しを紹介しよう。「主婦たちがこっそり読んだ『女性器特集』あー、こんな感じなのね」「いつもと違うことする、すごく気持ちいい」「オーラルセックスには『コツ』があります」

 今週はポストに軍配を上げたいが、30円高いのがマイナスで引き分け!
(文=元木昌彦)

最終更新:2016/08/08 21:00
123456
ページ上部へ戻る

配給映画

トップページへ
日刊サイゾー|エンタメ・お笑い・ドラマ・社会の最新ニュース
  • facebook
  • twitter
  • feed
特集

【4月開始の春ドラマ】放送日、視聴率・裏事情・忖度なしレビュー!

月9、日曜劇場、木曜劇場…スタート日一覧、最新情報公開中!
写真
インタビュー

『マツコの知らない世界』出演裏話

1月23日放送の『マツコの知らない世界』(T...…
写真
人気連載

水原解雇に間に合わなかった週刊誌スクープ

今週の注目記事・1「水原一平“賭博解雇”『疑...…
写真
イチオシ記事

さや香、今年の『M-1』への出場を示唆

 21日、『アメトーーク!』(テレビ朝日系)で「賞レース2本目やっちまった芸人」の完結編が放送された。この企画は、『M-1グランプリ』(同)、『キ...…
写真