パリピの巣窟「渋谷ハロウィン」にオタクが楽しめる要素はあるのか? 意を決して調査してみた
その一方で、『美少女戦士セーラームーン』のコスチュームを身につけた女子たちにこの質問をぶつけてみると、笑顔で「仮装だと思います」と答えていた。渋谷のハロウィンなら個人的にはこれで全然オッケーだと思うが(かわいいし)、以前友人のコスプレイヤーがハロウィンのアニメ系仮装勢に対し、「キャラへの愛がない」と怒りを抱いていたことをなんとなく思い出した。
その後とはいうと、ドンキに売ってそうなマリオに、これもドンキにあるピカチュウの着ぐるみ……といった仮装勢だらけ。しまいには、Tバックにフリーザのマスクを被っただけの“戦闘力が低そう”な仮装もいた。目立てればいい、楽しければいいという風な印象を受けた。先程のハウルレイヤーの男性も「アニメコスプレ少ないですよね?」と語っていたが、本当にその通りで“コスプレ”はほとんど見つからない。
先程登場した数少ないコスプレイヤーさんの中には、「去年の渋谷はアニメコスプレが多くて、目立っていたからコスプレしてみました」と語るレイヤーさんも。なお、今回シャア・アズナブルに扮した弊社の男性社員も取材に同行したのだが、「シャアだ!」と反応していたのは主に『ガンダム』世代の中年サラリーマンがメイン。格好が格好なだけに、目立ってはいたのだが、なんと「マジンガーZ?」と反応する若い女子が……。イマドキ女子にシャアが通じないという、衝撃的な事実が発覚した瞬間であった。
■人だらけでまったく前に進めない
その後、取材班はセンター街へと移動。しかし、道路びっしり人だらけでまったく前に進めない。コミケに向かうりんかい線の車内に匹敵しそうな混雑ぶりである。しかし、仮装する彼らは“どこに向かっている”のだろうか――それだけが疑問であった。
また、そこらに耳を傾けてみると、初対面らしき男女グループが「どこから来たの?」「埼玉」などと会話していた。なんと、今回撮影を担当した弊社の男性社員(30代)もギャルになぜか「ハッピーバースデー!」と絡まれていた。こういった雰囲気は渋谷ならではと言えるが、ネクラ気味のオタクな筆者は少し興ざめしていた。
なお、センター街にある相席居酒屋は、「コスプレ・仮装での入店可!」と店前で宣伝しており、話を聞いてみると、「仮装している人が結構入っています」とのこと。これだけの人が集まってれば、ハロウィンきっかけで交際がスタートしたカップルもいそうである。
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