日刊サイゾー トップ > その他  > 『ひるね姫』神山健治がアニメ業界を語る
【おたぽる】

「賃金や人手の問題、決して楽観できない」 『ひるね姫』を鋭意制作中の神山健治監督が見出したい新たな希望とは?

 また神山監督は自身の今後について、「オリジナル作品を作っていきたいと思うし、まだまだTVシリーズもやりたいですね。過去の作品の新シリーズもやりたいなぁとも思うし。本当に体がいくつあっても間に合わんという感じで、色々やりたいんです」と展望した一方で、「やっぱり今後デジタル化していく中で、今までの手描きの良さというものを残しながら、賃金や人手の問題だとか、コンテンツとしては良い状況なんだけども制作状況としては決して楽観できない中で、同時にスタッフを育てたい、現場を作っていきたいんですよね」との思いを覗かせた。

kamiyama4.jpg写真:会場内『ひるね姫』制作資料展より作画(使用ソフトはTVPaintとStylos)

「自分もそこに参加したいとか、作る側に回りたいと思ってもらえるような現場を作っていかないといけない。『ひるね姫』は手描きなんだけど、紙を使わずにタブレットでフルデジタル化に挑戦しています。今までは作り方が決まってて、だからこそたくさん同じ品質のアニメを作ることができたんですけど、今後は変わってくると思うんですよね。デジタル化することで、今まで東京でないとできなかったのを地方でできるようにするとか。海外のスタッフとも仕事してるんですが、フランス人とSkypeで打ち合わせをして、データのやりとりをするとか、新しい試みをしてるんです」(神山監督)

 最後に神山監督は「変わっていかなければいけない部分もあるし、良いところを変えてしまっては勿体無いというか、ハイブリッド化していくことで新しい希望みたいなものを見出せたらいいなと思いますね」と話を締めた。

 以下、聴衆との質疑応答でも興味深い質問と回答を聞くことができたので、Q&A形式で次ページより記しておく。

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