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「幸福の科学を悪者にするしかない」清水富美加の“暴露”恐れる芸能界の不気味な村社会

 芸能プロ側が恐れるのは、最後の「これから、偽りなく、明かしていきたいと思います」という部分だろう。良くも悪くも芸能界は村社会であり、内部の情報を表にされることには、強い嫌悪感を見せる世界だ。

 だからこそ、直接関係のない業界人が「相手を悪者にするべき」と言っているのだろう。

 清水は08年に所属事務所主催のオーディションを受けてデビュー。15年、準主役を務めたNHK連続テレビ小説『まれ』で大人気となり、映画やバラエティ番組など多方面で活躍していた。

 しかし「幸福の科学」の弁護士によって、清水が水着を着せられるなどイヤな仕事をさせられたり、当初歩合制だったものがブレーク後に月給5万円ボーナスなしの給料制にさせられたことなどが明かされている。

 清水はTwitterでも「力ある大人の怖い部分を見たら、夢ある若者はニコニコしながら全てに頷くようになる。そんな中ですり減って行く心を守ってくれようとしたのは事務所じゃなかった」と書いており、明らかに、事務所に対して反感を抱いている様子だ。

 一方、事務所サイドはこちらも弁護士が反論。「やりたくない仕事を押しつけたことはない」と否定し、給与についても「内容に見合う適切な報酬」と主張した。

 契約問題だけに沿って言えば、映画やCMに損害を与えているのは事実で、その責任が問われることにはなりそうだが、前出の業界関係者は「それでも、もし裁判になれば、清水の方から一般社会とかけ離れた芸能界特有のルールをどんどん暴露されるだろうから、徹底してこちら側は彼女の悪評を集めてメディアに伝えてもらうしかない」と口にした。

 この方向性が芸能界の総意なら、今後はカンニング竹山が述べたような、彼女の無責任な行為をクローズアップして批判するタレントらの意見が増えていきそうだが、清水側弁護士は「清水さんは業界のルールに逆らうと干されるとの恐怖心から(事務所に)断れなくなっていた」とする隷属的支配の部分を明かしており、世間の注目はそこに集まる可能性はある。

 同じレプロから独立した能年玲奈(現・のん)も、当初は“洗脳騒動”と叩かれたが、後から事務所への不満があったことが漏れ伝わった。清水の問題は、対立する両者の協議がこじれたら、芸能界では“当たり前”のタレント支配システムが白日の下に晒される可能性があるわけだ。
(文=片岡亮/NEWSIDER Tokyo)

最終更新:2017/02/14 22:30
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