いまイチオシの嬢メタルバンドFATE GEARが新譜発売! まさかのコンセプトアルバムってことで裏話とか色々きいてみた
全員でメロイックサイン!(左からHaruka、Nico、Mina隊長、Erika)
ギターリストのMina隊長(ex-DESTROSE)と声優としても活動の幅を広げているボーカリスト、Nicoが中心となって結成されたFATE GEARが6月21日に2ndフルアルバム『OZ -Rebellion-』を発売する。驚くことに、コンセプトアルバムだという。
1stアルバム『A Light in the Black』から約2年が経過し、正式メンバーにKurumi(Key)を迎え、またサポートながらもErika(Ba)、Haruka(Dr)という強力なメンバーを迎えて制作された今作は、1stの頃よりもよりバンドの結束力が強固のものとなっている。楽曲も、メンバーのパーソナリティーが色濃く反映されているためか、かなり音楽的な広がりを見せた。
昨今の嬢メタルブームが落ち着きを見せ、ある意味その言葉自体が1ジャンルとして確立したように思える。本当の意味でのバンドの実力が問われる時期になっているが、そんな中にリリースされる『OZ -Rebellion-』をはじめ、DESTROSE時代からガールズメタル界をけん引してきたMina隊長(Gt)、Nico(Vo)、そしてErika、Harukaにも色々話を聞いてみた(Kurumi、Yuriはこの日は不在)。
――コンセプトアルバムということですが、タイトルの通り『オズの魔法使い』をテーマにしたものですよね。公式HPにも“ストーリー原作 劇団わたあめ工場 #10「Oz-1526」”と明記があります。なぜコンセプトアルバムを作ろうとしたのですか。
Nico(以下、N):単純にコンセプトアルバムを作ってみたかったんですよ。それで、公式HPにも書いてある劇団の舞台を見させてもらって、色々とインスパイアされたものを、楽曲に投影しています。
――曲自体はどのように制作進行させたのですか。
Mina隊長(以下、隊):私が物語を軸に、主に土台となる楽曲を作って、あとはそれぞれのパートでアレンジしてもらいました。Nicoちゃんの曲やKurumiちゃんの曲も同様です。
――コンセプトアルバムということで、曲作りに苦労した点はありましたか。
隊:コンセプトアルバムの制作自体が初めてなんですよ。いままでは浮かんできたリフやメロディーをもとに、曲として作り上げていくオーソドックスなスタイルだったので、そもそも作り方を変える必要がありました。そこは苦労しましたね。でも結果的にはすごく楽しかったです。
――作詞は半分以上Nicoさんが担当されていますが、同じくコンセプトアルバムならではの苦労というのはありましたか。
N:詞で世界観を壊さないようにすることはかなり気を使いました。曲ごとに物語があって、その中に登場人物がいて、それを限られた文字数の中で表現しなくちゃいけないわけです。もともとスラスラと作詞できるタイプではないので、文字数が足りないとか逆に多いとか、曲によっては苦労しましたね。
フロントマンらしくサービス精神旺盛でハキハキと答えてくれるNico
――歌うことにおいて、これまでとコンセプトアルバムに意識のちがいはありますか。
N:詞の世界観をどう歌えば伝わるのかなってすごく考えました。楽曲もメタルだったり、ケルトだったり、ジャズだったりとバラエティー豊かなものが多いので、一辺倒な歌い方にならないようすごく気をつけました。
――Nicoさんは最近、声優業も始められたそうですね。声優業が何かボーカリストとしての自分に与えた影響ってありますか。
N:今回のアルバムでいえば、途中に英詞のセリフが挿入されている曲がいくつかあるのですが、それは声優をやっていたから上手くできたっていうのはあるかもしれません。また、逆に声優で発声などをしているから、歌にも良い影響が出ていると思います。
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