日刊サイゾー トップ > カルチャー  > “職業的コスプレイヤー”増加の裏事情

最新のインフルエンサー!? 増えまくる“職業的コスプレイヤー”が持てはやされる裏事情

人気コスプレイヤー・えなこのTwitter(@enako_cos)より

 最近、あちこちの企業系イベントや製品発表会で、頻繁に見かけるようになったのがゲストとして招かれる「コスプレイヤー」である。

 以前は、タレントなどがゲストとして招かれ、ニュースでは「タレントの○○さんが~」と、なっていた記述が最近は「コスプレイヤーの~」となっているワケである。

 この変化はなんなのか。もう、従来のアイドルや芸人が飽きられているのか。あるいは、コスプレイヤーのほうがギャラが安いのだろうか、などなど、さまざまな勘ぐりをしてしまう。

 そこには、広告効果を高めたい企業と、コスプレイヤー側との両方が得をする事情があった。

「企業側が求めるのは、広告効果です。実は、扱う製品やサービスによっては、コスプレイヤーのほうが広告効果が高いといわれているのです」

 そう話すのは、ある大手広告代理店の営業マンだ。この人物によれば、コスプレイヤーの最大の利点はファンの年齢層が広いことだという。

「一般のタレントなどでは、どうしてもファンの年齢層が一部に偏ってしまっている場合が多いんです。ところが、コスプレイヤーの場合は、もっとさまざまな年齢層にファンが広がっています。ですので、広告効果が高いとみています」

 さらに、多くのコスプレイヤーはイベント出演などをすると、自分のTwitterなどで熱心に宣伝をしてくれるという。つまり、インフルエンサーとしてコスプレイヤーは凡百のタレントよりも価値があるのだ。

「つまり、同じギャラを払うなら芸能事務所に所属しているタレントよりも、コスプレイヤーのほうがコストパフォーマンスが格段によいのです……それに、業界慣れしていないコスプレイヤーは、同じギャラでも“こんなにもらえるんですか!”と、メチャクチャ熱心にやってくれますから。これからしばらくは、宣伝イベントにおいてコスプレイヤーは、欠かせない存在だと思っていますよ」

 まだ、発展途上ゆえに情熱度の高いコスプレイヤーという存在。近年は、コスプレイヤーを扱う芸能事務所も増えているが、古きに飲み込まれて熱さを失わないことを願って止まない。
(文=コスプレ取材班)

最終更新:2018/04/02 18:00
ページ上部へ戻る
トップページへ
アイドル・お笑い・ドラマ…ディープなエンタメニュースなら日刊サイゾー
  • facebook
  • twitter
  • feed
イチオシ企画

盛り上がる夏ドラマ! 今クール一番人気は?

夏ドラマの評判をチェック!
写真
特集

「結いのおと」を成功せた“実行力”

 新型コロナもひとつ一段落し、今年はリアルでのイベントが盛り上がりをみせている。特に人々が待ち焦がれていたのが、音楽フェスだ。日本でフェス文化が一...…
写真
人気連載

三四郎との絡みも完璧!

――お笑い大好きプロデューサー・高橋雄作(T...…
写真
UPCOMING

aimiが語る、日本のR&Bシーンへの想い

 「R&Bシンガー」を名乗って2020年から活動しているaimi。1万4000人が参加した国内大規模のオーディションで準グランプリに輝き、...…
写真