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週刊誌スクープ大賞

財務省・福田次官の“セクハラ疑惑”──テレ朝女性記者の音声持ち込みは、なぜ「文春」でなく「新潮」だったのか

 B子と知り合ったのは15年9月。知事に当選した時には、彼女からの祝福メールをもらっている。

 だが、B子と交際していた相手が、彼女と米山との関係を知ってしまうのだ。ネットで調べ、新潟県知事だということを知る。

 彼は米山に対して、援助交際をとがめるメールを送信すると、援助交際の事実を認めて、次のように送信してきたという。

「若い方には分からないでしょうが、僕のようなおじさんに付き合ってくれる人は、中々いません。それは、ずいぶんつらい事です。だからといって、自分のしたことですから、ご批判は受けます」

 その後、彼のメールアドレスに米山の代理人を名乗る弁護士からメールが届き、直接本人とやり取りすることは不可能になった。

 彼は、金が目的ではなく、自分のしたことを胸に当てて考え、進退を自ら判断してほしい、金のない若い子の弱みに付け込み快楽を得ていたという、買春の常習者であった責任をどう果たすのかを問いたかったというのだ。

 米山は、文春の取材に、「ハッピーメール」というサイトは知っている、A子もB子も交際していたことは認めている。特にB子は好きだったといい、

「当選後、B子さんから『おめでとう』と連絡が来たときは、もう恋人気分さ。彼女は(生活が)大変だろうから、そういうこと(金銭的援助)もするし、僕は彼女のことを好きだったし、彼女からしたら気前の良いおじさんと思っていたのかもしれないけど、彼女から好意も感じていたよ。彼女を傷つけたことはないしね」

 要は「私は独身だし、出会い系だが恋愛関係だった」といいたいのだろう。

 これだけの頭脳を持ちながら、なぜこんなことで躓いてしまったのだろう。

 文春によれば、彼には妻も恋人はおろか、盟友と呼べる側近もいないという。

 知事になったことで、人生の大目的を果たした気持ちになった時、ふと寂しさが忍び込み、それを埋めるために手っ取り早い女を求めてしまったのだろうか。

 人生の大目的だった官僚のトップになり、そこから次の目的を見失い、近寄ってくるメディアの女性記者を相手にセクハラを繰り返していた福田淳一にも通じる、エリートゆえのひ弱さが垣間見える気がする。

 メディアの取材に、米山隆の母親がいった言葉を捧げよう。

「バカっていってやりました」

 今週も堂々の第1位に輝いたのは、新潮のセクハラ報道である。

 週刊誌の持っているパワーを見せつけた1週間だった。

 新潮がスクープした福田淳一財務事務次官(58)のセクハラ発言報道を、本人は当初、すべてを真っ向から否定していた。

 すると、新潮は待ってましたとばかりに、福田と女性記者とのやりとりの音源を、女性記者の発言部分だけを消して公表したのだ。

 これで彼の進退は窮まったと誰もが思ったのだが、財務省は16日、福田から聞き取りをしたとして、「女性が接客をする店では、女性と言葉遊びを楽しむようなことはあるが、女性記者とそんなやりとりをしたことはない」と、あたかも、情報源がでっち上げたのではないかといいたげな「聴取結果」を発表し、福田本人は新潮社に対して訴訟を準備していると、逆に恫喝してきたのである。

 さらに、財務省は同省の記者クラブに加盟している各社に対して、「セクハラ被害に遭った記者は名乗り出てほしい」と呼びかけた。今週の新潮で政治部デスクがいっているように、

「財務省は、手をあげることなんてないだろうと高を括っているのです」

 麻生財務相も、発言が事実ならアウトだがといいながら、優秀な福田次官を更迭する考えはないといい切った。

 だが同じ16日の産経新聞朝刊は「福田財務次官 更迭へ」と一面で報じていたのだ。

 文春がこの間の事情をこう解説している。当初、福田次官を買っていた安倍首相も、新潮の記事を読んで、「“安倍晋三は面白いけど、税はどうしようもない。キスしたい”って、支離滅裂だ。ほんとにくだらない会話をして、許せないね。もう麻生さんに任せるよ」と突き放したという。

 安倍は更迭する考えだったから、産経がスクープできたのだ。だが、麻生と財務省が、森友学園の文書改竄問題についての調査が出れば誰かに責任を取らせる必要がある、それには任期が迫っている福田を辞めさせるのが得策だといい募り、官邸も渋々承知したというのである。

 だが、4月18日、突如、福田次官は「辞任する」といい出すのである。

 財務次官が引責辞任するのは1998年の旧大蔵省時代の「ノーパンしゃぶしゃぶ接待汚職事件」以来、20年ぶりだという。

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