日刊サイゾー トップ > エンタメ > テレビ  > フジ、復調の鍵は“我慢くらべ”

大改変のフジテレビ、キーワードは“我慢くらべ”「視聴率が上がるか、局の体力が尽きるか……」

 長寿番組を次々と終了させて、午後7時から11時のゴールデン、プライム帯の改変率が30%とかなりのテコ入れを図ったフジテレビ。25日に宮内正喜新社長が出席した会見では、大きなヒット番組の出現について「(その)状態ではありません」と厳しい現状を語った。

 4月改変から約2カ月が経過、新番組の視聴率も出そろった上での言葉だったが、フジテレビ関係者は「正直、まだまだってことだと思いますよ。予算も以前より大幅に削減されていますし、すぐに高視聴率をゲットできるほどの環境はない」と断言。また、上層部が「慌てて『数字、数字』と言い出すようなことがあれば、今以上にモチベーションは下がる」とも明かした。

 確かに、平日午後帯に放送している『直撃LIVE!グッディ』は以前よりも視聴率を上げてきている。

 民放他系列の幹部は「最初は取材手法などでだいぶ叩かれていたけど、やっぱりこの世界は数字を残せて初めて、主義主張が通りやすくなる。昨秋の大相撲騒動など世間のニュースにうまく反応しだしている印象はある」と分析。一方で、「フジに他の番組が上がってくるまでの辛抱ができるかなあ」とも話す。

 フジテレビ系のある地方局のスタッフは「まだ、昔のようにフジの全国ネットの番組の視聴率の恩恵にあずかる感覚は正直ないです。ただ、以前のように足を引っ張る番組は徐々に減ってきているかなとも思います。ローカル局で地力がある局は持ち直しつつあるでしょうが、その貯金もいつまであるか微妙ですけどね」と明かす。

 視聴率が上がってくるか、局の体力が尽きるか、究極の“我慢くらべ”はまだまだ続く。

最終更新:2018/05/30 17:00
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