日刊サイゾー トップ > 連載・コラム  > 医療マンガ版『北斗の拳』
じゃまおくんのザオリク的マンガ読み

まるで医療版『北斗の拳』! ハイテンションすぎる医師マンガ『スーパードクターK』

■ライバルもかなり狂ってる

 Kの存在を疎ましく思う、ライバル医師たちも多数登場しますが、どいつもこいつも狂っています。

 まずは、一番登場回数の多い、Kのライバルキャラ「ドクターT」こと「TETSU(テツ)」。この男は、体の痛みを感じない冷徹サイボーグ兵士を作るため、神経を焼き切るコールドトミー手術を敢行したり、予防接種だと偽ってKにペスト菌りの注射をしたりと、『北斗の拳』のアミバのように医療知識を悪用してKを苦しめます。

 その上を行くデンジャラスな医師が「TETSU」の実兄、真田武志。Kとその仲間を陥れるため、がん発生装置を作って街中の人々をがんにさせたりと、やってることは完全にテロリスト。

 こういったライバルを倒すだけでなく、闇の臓器売買シンジゲートを壊滅させたり、メスで襲ってきた刺客を退治したと、とにかく大忙しなのです。えっ、完全に医師の業務を超えてるって? だからスーパードクターなんです。

 そのほかにも、高校野球のエースが実は女の子だったことがバレて出場停止の危機に陥ったため、1日限定で性転換させてしまう手術をするとか、インドに渡って心霊治療を解明したりとか、飲尿療法が出てきたりとか、長期連載作品なのでナンジャコリャな話もたくさんありますが、どの話ももれなくハイテンションで、他の医療マンガと一線を画した存在なのです。

 最後にスーパードクターKを象徴するような、超カッコいい決めゼリフをご紹介しましょう。

「俺は医師だ!!人間を治す医師だ! 人の生き血をすするケダモノ以下のクズ共は…オレの専門外だ!!」

(文=「BLACK徒然草」管理人 じゃまおくん <http://ablackleaf.com/>)

◆「ザオリク的マンガ読み」過去記事はこちらから

最終更新:2019/11/07 19:29
123
ページ上部へ戻る
トップページへ
日刊サイゾー|エンタメ・お笑い・ドラマ・社会の最新ニュース
  • facebook
  • twitter
  • feed
特集

【1月期の冬ドラマ、最終回へ】視聴率・裏事情・忖度なしレビュー

月9、日曜劇場、木曜劇場…スタート日一覧、最新情報公開中!
写真
インタビュー

『マツコの知らない世界』出演裏話

1月23日放送の『マツコの知らない世界』(T...…
写真
人気連載

『光る君へ』花山天皇の出家

──歴史エッセイスト・堀江宏樹が国民的番組・...…
写真
イチオシ記事

『R-1グランプリ』全ネタレビュー【前編】

 9日に行われたピン芸人日本一決定戦『R-1グランプリ2024』(フジテレビ系)は、漫談一筋20年の街裏ぴんくが優勝。賞金500万円を手にした。 ...…
写真