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高畑充希主演『メゾン・ド・ポリス』小日向文世が魅せる、まるで『コナン』な“茶番劇”

■それでいいのか……?

「今まで面倒見てきたんだから、花挿しのひとつくらいもらったっていいじゃない」と、1,000万円の花瓶をレプリカとすり替えていたところを春江さんに見つかり、衝動的に花瓶で殴ってしまった藤子さん。

 義理の兄姉たちに春江さんの世話を押し付けられ、春江さんには嫌味を言われていた彼女は、「ようやくこんな人たちと離れられる。お義母さんの世話もしなくていいし、スッキリした」と、潔くひよりに両手を差し出すくらい、精神的に参っているようでした。

 だからこそ、いくら被害者である春江さんが許したからとはいえ、そんな大岡裁きでいいのかなぁと疑問が残ります。

 入院中の春江さんそっちのけで遺産の配分で揉めていた義兄姉たちは、春江さんが許したとなれば、いきなり手のひら返し。兄姉たちと一緒になって藤子さんを責めていた夫の寿三郎も、同情の目を向けはじめるというクズっぷり。そんな家族が簡単にやり直せるとは思えないし、警察に捕まって罪を償った後、新しい人生をスタートさせたほうが、藤子さんにとっては幸せなんじゃないかなと、どうしても思ってしまします。ネット上でも「あの家族、きっとまた何かあればもめるな」「藤子さん、絶対離婚したほうが幸せになれるよ」などと心配の声が上がっていました。

 ドラマが始まって以来、初めて死人が出なかったものの、結末にはモヤモヤが残る事件でした。

 

■小日向文世の“母性”と“父性”

 とはいえ、今回はメゾンを舞台にしたワンシチュエーションコメディのような作りで、コミカルな描写が多く、事件の概要を説明するシーンで『名探偵コナン』でおなじみの全身黒タイツ男が出てきたり、“眠りの小五郎”的な通信機を使った推理など小ネタが効いていて、“茶番感”が見ていてとっても楽しいお話でした。

 そして何より、小日向文世さん演じる高平さん。小梅ちゃんに彼氏がいると知って「そんな人がいるなんてパパ聞いてないよ!」「あんな息子イヤ~」と慌てる姿はとってもチャーミングだったし、その彼氏・駿が「俺は何もしていない!」と、犯行を否定したとき、

「君が倒れているおばあちゃんを見つけていたら、もっと早く病院に連れて行けたかもしれないんだよ」
「何もしなかった君はね、もっと反省しなきゃダメだよ!」

 と、めずらしく大きな声で怒る姿からは、家族のことを大事にしていることが伝わってきました。また、「あの子、昔っから私の前で絶対泣かないの」と、駿と別れることを決意した小梅ちゃんに好物のクッキーを持っていくようひよりにお願いしたあたりも、父としての顔が垣間見え、「高平」というキャラクターの魅力が存分に引き出されていたように思います。メゾンの母、伝説の刑事、そして高平家の父として、3つの顔をコロコロ切り替えて演じわける小日向さんのお芝居もさすがでした。

 そんな高平さんを、

夏目さん「お疲れさまでした、高平さん!」
伊達さん「名裁きでした!」
藤堂さん「さすが、すっぽんのタカアツ!」
迫田さん「伝説の名刑事、復活!」

 とおだててあげたり、小梅ちゃんがひよりに「昔っから最高のパパ」と言っているのを聞いて、ニヤニヤしながらみんなで高平さんを冷やかしたり、そういうおじさんたちのワチャワチャしている姿も、とってもかわいくて癒やされました! 初めの頃から比べると、このあたりのシーン、アドリブも入っているじゃないかと思うくらいみなさん自然な表情をされています。“おじ専”のみなさんにとってはたまらないシーンだったんじゃないでしょうか。

 

■次回以降が怖い

 さて、そんな明るく楽しい雰囲気のお話だったため、この高平回は今後待ち構えている暗~い鬱展開の前座にすぎないのではないかと、疑ってしまいます。

 ラストでひよりの家を訪ねてきた捜査一課の間宮管理官(今井朋彦)は、

「シェアハウスには、敵が潜んでいるかもしれない」
「夏目は罪のない人間を殺している」

 と気になることを言っていました。そしてそんな2人の会話を盗聴している謎の人物。ネット上では、ひよりの家に行ったことがある草介を怪しむ声が多数上がっていますが、果たして……。

(文=どらまっ子TAROちゃん)

最終更新:2019/02/22 20:00
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