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今夜最終回!

高畑充希『メゾン・ド・ポリス』急に無能になったおじさんたち “出オチ”回避なるか!?

急にポンコツになるおじさんたち

“元警察官”の経験を生かし、常に先を読んだ行動で協力し合いながら、事件を解決してきたメゾンのおじさんたち。その実力は現役警察官も敵わないほどでした。しかし、今回ばかりは違いました。

 いつもなら頭の切れるおじさんたちですが、夏目さんと迫田さんは「高遠建設の裏帳簿を持っている」という人物から呼び出され港の倉庫に向かい、青戸組の下っ端の男の死体を発見。まんまと罠にハマって彼を殺した犯人に仕立てられるし(夏目さんをかばって自ら警察に身を差し出した迫田さんはかっこよかったけど)、藤堂さん(野口五郎)は青戸組の人間が部屋にしかけた何らかの薬品に気がつかず、爆発物で負傷したり……。

 娘の小梅ちゃん(水谷果穂)をエサにされてしまった高平さん(小日向文世)は仕方ないと思いますが、全体的にポンコツ感が滲み出ていました。

 視聴者からも、「メゾンの人たちが普通すぎて拍子抜け 」「あまりのフルボッコっぷりに笑ってしまった」「なんか残念」といった声が。野間がいかに切れ者であるかを示すためだとは思いますが、これで「まんまとやられたのは、野間を出し抜くための作戦でした〜」とならないと、盛大な“出オチ”ドラマとなってしまいそう。最終回ではかっこいい姿が見たいものですが、果たして。

 

なぜ、ひよりは和子さんを守れなかったのか

 隙があったのはおじさんたちだけではなく、ひよりも同じです。メゾンに仕掛けられた盗聴器で草介(竜星涼)ら“警察の警察”である人事一課にチームの動きがバレているにもかかわらず捜査状況をベラベラ喋るし、警察に内通者がいることをわかっていながら、大事なICレコーダーを署のデスクにしまってデータを消されてしまったり、危機管理能力の低さは相変わらず。

 また、捜査中自分も青戸組の連中に襲われていただけに、野間に脅されていた和子さんにも危険が及ぶことは察知できそうですが、特に護衛をつけなかったのは、警察としていかがなものでしょう。そもそも、警察組織が腐りすぎているし、ネット上では「荒唐無稽すぎるストーリーであきれた」なんて声もあるようですが……。

 加藤実秋による原作シリーズとは少々ストーリーが異なるようなので、映像化するにあたって設定やストーリーにもろもろの無理が生じてしまった結果なのでしょう。何度も言っていますが、そのあたりは“おじさんワチャワチャエンターテインメント”として、割り切って見るのがいいのかもしれませんね。

 

佐野史郎の“悪人”ぶり

 それにしても、野間役の佐野史郎さん、悪役がとってもお似合いでした。部下にひよりやおじさんたちを暴行させたり、和子さんを事故に遭わせたかと思えば、こき使った部下を簡単に殺して(殺させて)しまう極悪非道っぷりが、なんだかしっくりきてしまうほど。さすが、名俳優です。

 ちなみに、そんな佐野さん、作中でひよりが刑事を志すきっかけとなったのが、佐野さんもメインキャストとして出演していたドラマ『沙粧妙子 最後の事件』(フジテレビ系)ということで、当時使用していたメガネを引っ張り出してきて撮影に臨んだんだとか。相当気合が入っているようです。

 一体どんな結末を迎えるのか、本作に鬱エンドは誰も期待していないと思うので、スッキリ事件を解決して、メゾンでのおじさんたちの平和なワチャワチャシーンを見せてほしいところですが……。

 いよいよ今夜最終回。チームひよこの大どんでん返しに期待しましょう。

(文=どまらっ子TAROちゃん)

最終更新:2019/03/15 20:00
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