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放送枠格下げの『ロンハー』『しくじり先生』 深夜らしい企画で好評だが、予算削減必至で危機的状況か

放送枠格下げの『ロンハー』『しくじり先生』 深夜らしい企画で好評だが、予算削減必至で危機的状況かの画像1
テレビ朝日系『ロンドンハーツ』番組公式サイトより

 毎週金曜夜9時のゴールデンタイムから、毎週火曜日夜11時20分の深夜帯に放送枠が移動したテレビ朝日系『ロンドンハーツ』。深夜一発目となった4月2日の放送では、異常な嫉妬深さで妻の行動を制限するパンサー尾形の様子を隠し撮りし、そのVTRを見るという内容だった。

「ゴールデンタイムでは、なかなか放送できない企画でしたね。単純にパンサー尾形で1時間というのもゴールデンでは無理だし、普通の人ではありえないような尾形の嫉妬深さをありのまま放送してしまうというのも、深夜ならでは。放送枠の格下げ感は否めないものの、深夜でしかできない攻めた企画になっていたのは、よかったと思います」(テレビ誌記者)

 同じくテレビ朝日では毎週火曜日深夜0時20分の放送枠で『しくじり先生 俺みたいになるな!!』のレギュラー放送が始まった。同番組は、2015年4月から17年3月までは月曜夜8時台に、同年4月から9月までは日曜夜10時台に放送されており、今回の“深夜での復活”は放送枠的には格下げということになる。

「4月2日の深夜復活版初回は、安田大サーカスのクロちゃんが先生役として登場したんですが、クロちゃんのずる賢い部分が出ていて、正直イヤな気持ちになるような内容でしたね。でも、ゴールデンタイムやプライムタイムではまずありえないキャスティングだということを考えれば、こちらも深夜ならではの面白さがあったと思います」(同)

 放送枠は格下げとなったが、深夜でしかできない面白さを追求する形となった『ロンハー』と『しくじり先生』。ひとまずはその方向性も成功しているかのように見えるが、未来は必ずしも明るくないという。テレビ局関係者はこう話す。

「放送枠が深夜になれば、当然番組の制作費は少なくなるわけです。ゴールデンの時のように売れっ子のタレントを出演させるのも難しくなってくるでしょう。『ロンハー』で言えば、無名な若手芸人に対するドッキリなんかが増えていくかもしれない。さらには、番組初期のようにドッキリのターゲットが素人になる可能性もあるでしょう。『しくじり先生』も、先生のキャスティングは相当難しくなるでしょう。それこそ、こちらも素人が失敗談を話すような番組になってしまうかもしれません」

 有名人のしくじり体験が貴重なのであって、素人がしくじった話を披露したところで、面白い番組になるとは思えないが……。

「ただ、『しくじり先生』については、不祥事により本当に仕事がなくなって困っている芸能人をキャスティングするという最終手段は残されています。そういう芸能人であれば、多少安いギャラでも出てくれるでしょう。もちろんコンプライアンス的な問題もあって、そう簡単なことではありませんが」(同)

 それが実現すれば、たしかに相当な注目度にはなるだろうが、今の時代厳しそう。まずは『しくじり先生』がしくじらないように、見守りたい。

最終更新:2019/04/08 10:00
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